福島原発2号機の格納容器の水位が60cmしかないことが報道されました。惑わされてはいけないのは、水位がどれだけなのかだけが重要でない点です。
重要なのは、燃料の行方と、消えた水の行方です。
読売新聞・産経新聞は、記事を隠蔽で論外です。
他の新聞社も見出しは、水位ですが、ポイントはここです。
東京電力は26日、福島第1原子力発電所2号機の原子炉格納容器内に工業用内視鏡を入れ、格納容器にたまった冷却水を初めてカメラで撮影したと発表した。 水面は容器の底から約60センチメートルの位置にあった。 水深は当初4メートル以下とされたが、大きく下回った。 27日には内部の放射線量を測る。
炉心溶融を起こした1~3号機の中で線量が低い2号機から調べたが、それでも 注いだ水のほぼすべてが漏れ出る損傷があるとみられる。 廃炉作業では格納容器に水をためて放射線を遮蔽する計画で、作業の難しさが改めて浮き彫りになった。
東電は水温がセ氏48.5~50.0度だったことから「格納容器底部に落ちた燃料は水につかって冷却できている」(松本純一原子力・立地本部長代理)としている。 水漏れは圧力抑制室やそこに続く配管が損傷している可能性が高い という。
水は透明で粉末状の堆積物があった。塗料片や配管のさびとの見方を示した。格納容器の中心部は壁で隔てられている。燃料を確かめるには専用ロボットなどが必要になる。2号機は1月にも調査したが内視鏡が10メートルと短く水面は映らなかった。今回は20メートルに伸ばした。
下部が損傷していると、上から注水していくと当然漏れますね。
認めるのがあまりにも、遅いです。
NHKの報道は、注水している水量について以下のように報道しています(日経はスルーですね)
2号機格納容器 水位は60センチ3月26日 20時45分 予備
2号機では、原子炉を冷やすためにいまも1時間当たり8.8トンの水が注入 され、東京電力はこれまで格納容器の水位は3メートルほどあるとみていました が、予想以上に水がたまっていないことから、「格納容器の下部にある圧力抑制室などから建屋に漏れているのではないか」としています。
(中略)
今回の事故で2号機では、去年3月15日の朝に格納容器内の圧力が急激に低下 し、東京電力は、何らかの破損があったとみていますが、詳しいことは分かっていません。
水の残存量=溜まっている水+注水量―漏洩量―蒸発量
(追記)現場の人も知ってたのでは?
地下にいずれ漏れる・圧力容器内部の汚染水はほぼ同一と仮定
漏洩量/h =(
再循環分/h +注水量/h)
―汚染水タンク行き/h
【単純に、このまま1年365日漏洩が続いたとすると(注水量変化無視)】
77,088t=1時間8.8トン(現在)×24(時間)×365(日)
去年3月~今年の3月末は、現在よりも注水量が多いので、さらに多いことが確実です。
ネットではtokaiamaさん、有志の方は、
そもそも東電はやる気がない という意見がありました。
福島原発2号機、線量大幅上昇。一時16Sv/hまでいってる日があるけど大丈夫?
このメディアは取扱いに注意を要すると
(@tokaiama) 2012/03/06 21:08:50
from web@Portirland 普通は塗料でなく染料をマーカーとして使う。 しかし放射能の方がはるかに素晴らしいマーカーだ。つまりフクイチ汚染水はマーカーの固まり。あまりにありすぎて役に立たない。調査の前に周囲にシートパイル打ち込む常識さえない連中だ。結局、垂れ流しが狙いだと分かる
84:名無しさん@12周年:2012/02/07(火) 04:44:25.09 ID:6Qu0zMJY0
当初、東電は、原子炉の中の水の流れを、
圧力容器の中にぶっ込んだ水は、
①メルトスルーした穴からペデスタルの中に落ち
②ペデスタルから格納容器のドライウェルの中に溢れ出て
③格納容器のドライウェルからベント管を通ってサプレッションチェンバーに落ち
④サブレッションチェンバーから地下の土壌に漏水している
と考えていた
んで、③のドライウェルからサプレッションチェンバーに通じるベント管が
格納容器の底から4メートルの地点にあるから(図内のA)
格納容器の中には4メートルは水が溜まっているだろう・・としたわけだ
だけど、格納容器のペネトレーション(ペネ)から内視鏡を突っ込んで確認してみたら
格納容器の中の水位は、ドライウェルからサプレッションチェンバーに通じるベント管よりも下だった
これは何を意味するのかと言えば、
格納容器の底の基底部の分厚いコンクリにヒビが入っていて、そこから直接ダダ漏れか、
それとも、
格納容器に水が溜まらないぐらいに、サプレッションチェンバーからダダ漏れなのか
のどっちかで、東電ガックシ・・・ _| ̄|○
んで、欧米の専門家から
圧力容器にぶち込んでいる水が、格納容器からどこに漏れているのか確かめるために
ぶち込む水に特殊な塗料を混ぜて、周辺の溜まり水に色が付くかどうか試せ
・・・と言われているんだけど、結果が怖くてそんなこと出来ない の
もしもぶち込む水に特殊な塗料を混ぜて、海にぶわーーーっと色が付いちゃったら・・・・
いろいろな方々が、当初から指摘している話でもありますが、認めるのが遅すぎです。
隠し切れないと判断したのでしょうか。
許せないのは、まだ隠蔽しようとする新聞社があります。正直、倒産して欲しいです。
読売新聞と産経新聞です。
×隠蔽した新聞社
読売新聞
福島第一2号機格納容器、冷却水は深さ60cm(2012年3月27日00時18分 読売新聞) 予備
産経新聞
福島第1原発2号機、水位60センチ 内視鏡で水面確認2012.3.26 23:03 予備
言及した新聞社(+NHK)
日経
福島2号機の格納容器、水位わずか60センチ内視鏡で確認 注入水の大半漏出か 予備
朝日新聞
2012年3月26日23時4分 利用格納容器内の水位、推定を下回る 福島第一原発2号機 予備
毎日新聞
福島第1原発:2号機の水位 底部から60センチのみ 予備
NHK
2号機格納容器 水位は60センチ3月26日 20時45分 予備
追記
見出しが揃っており、漏洩は無視。
スピンコントロールではないでしょうか?
スピン・コントロール
spin control
政治的情報操作
政治的自己防衛として、自己を正当化するために多く利用される、不利になることは公表しないで、成果だけを公表する情報操作の総称。 米国のホワイトハウスなどの発表ではスピン・コントロールは一種の政治的手法であり、正当な政治活動として認められている。つまり、政治家の言うことはすべてを信じてはいけないという政治不信にもつながることであり、国民はそれを判断するリテラシーを求められていることであるが、現実的には政治家の巧みな洗脳技術に振り回されることになる。また、政治家ではないが、自己の政治力を堅持するため、自己防衛にスピン・コントロールを利用することもあり、企業などでも政治志向が強い人は少なからず情報操作をしているといえる。
追記 東京電力が映像を公開しました。
VIDEO
9 件のコメント:
つまり、2号機の温度測定等、容器内の水はジャジャ漏れで
注水した常に冷水を測定していたという事だ!!!
福一収束宣言など偽装だとよく判る!!!
>匿名さん
仰るとおりと思います。
一応、2月か3月位(?)は一応、温度パラメータを追っかけてましたが、やっぱ馬鹿らしくなってやめました(笑)
2号機のタグに過去のはいれてあるので、興味があればどうぞ(^^)
福一収束宣言は、仰る通り、物凄い悪質なデマです。
ご参考:テレ朝NEWS(2012/3/26 21:29)「毎時9トンの注水を続けていますが、ほとんどが格納容器の外に漏れていることに」、東電「水が圧力抑制室などを通じて、原子炉建屋側に漏れている」http://megalodon.jp/2012-0329-2054-13/news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/220326047.html
>匿名さん
情報深謝です。
この建屋側という表現に以下の事実が加わります。
建屋の地下には、地下水が流入しています。
立地が海岸沿いの為、地下水が海と繋がっています。
東電の表現は、ただの詭弁と思います。
http://portirland.blogspot.jp/2012/01/2014.html
圧力容器底部の温度計がこの所ぶっ壊れ続きですが、東電会見で回答する記者団佐藤氏に依頼してブースカに質問。①圧力容器の熱伝導度はどれ位か?⇒回答:圧力容器は炭素鋼なので鋼鉄とほぼ同じ。②2800℃で核燃料が溶融して鋼鉄製の圧力容器底部に溜まった時点での、圧力容器底部の温度分布と時間変化のシミュレーションは在るか⇒回答:持っていない。 これは、大変奇妙!500℃以上で強度が急激に落ちる鋼鉄製圧力容器の温度分布を知らないで、何で重量に耐えられたかどうかわかるのでしょうか? また、鋼鉄の熱伝導度は非常に良い訳で、300℃までしか測れない銅・コンスタンタン熱伝対が健全である保証は一切ありませんよね。
あと、スピンアウトの件ですが、この日同時に120tの濃縮塩水漏洩が発表されました。14万Bq/cm3と言う線量!単純掛け算で16兆Bq?!これは3月当初発表されたセシウムの総漏洩量79兆Bqの5ぶんの1?!物凄い事だと思うんですけど…(@@;)
>DigitalComic12 さん
情報深謝です。
回答する記者団さんにお願いされたのですね。お疲れ様です。
①、②の件ですが、やる気のなさに驚きます。
もう隠す気なのでしょう。
ご存知と思いますが、私が重要と考えているのは下記の点です。
(1)温度計に関しては、東電は新たな設置に数年かかると回答しています。
http://portirland.blogspot.com/2012/02/blog-post_3798.html
(2)では、現実ベース可能かというと、72.9Sv/h観測で、全世界にあるどんな技術を使っても、作業は不可能です。
>鋼鉄の熱伝導度は非常に良い訳で、300℃までしか測れない銅・コンスタンタン熱伝対が健全である保証は一切ありませんよね。
これは、JISの規格よりかなり低いので驚きます。
よくこんなのOKしたなと。
(3)爆発後、確認不可・取替え不可のため、大学の教授が解説するのと小学生の子供が推測するのと大差がない状態と言えます。
海洋への流出は、仰る通りです。
TV・新聞はや、無気力かマジで脳死なので、まともに報道しないですよね。
汚染水漏洩について、少し補足があります。漏洩量と、海に流れた量が別です。
(ただし、雨が降ったりしたら一緒じゃないのかなぁとも思います)
2012/03/26
福島第一原発汚染水処理施設で120tの漏洩により施設停止。β線核種だけで、約16兆8000億Bqの放射性物質が漏洩。
http://portirland.blogspot.com/2012/03/120t16800bq.html
上記をご覧になって下さい。
ご存知かも知れないですが、β線核種の総量限定で、報道されています。
漏洩した水ですが、「汚染水処理施設」からと書いてありますが、「汚染水処理施設で濾過した後の配管から」とは書いていません。
従って、γ線核種もとんでもなく漏洩している可能性があります。無論、桁がでかすぎてよく分からなくなりますが、ゼオライトで吸着させた後の水も、線量は高いです。
(続報がでているかは把握していません)
とんでもない量というのは本当に、仰る通りと思います。
食べて応援なんてアホかと。
長くなりましたが最後に。
上記リンクをご参照下さい。
見回り中の作業員が26日午前8時半頃に水漏れを発見し、施設を停止させて漏えいは止まった。同午前5時頃に漏えいが始まったと見られるという。
抜粋しましたが、管理の目が行き届いていないことを示しています。
モニタリングシステムの対象外の所で、何かが発生しています(ないのでしょうね)。本来機械的な、不足は人間でカバーできる部分はすべきですが、それが行えていません。
続報がないですが、保安院と東電は、かっこつけずに、さっさとゲロすればいいのにね。
汚染水処理施設周りの監視は、完全に行えていませんと。
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