東電の推計量の約6倍が海に放出←この数字の前提に不審な点が4点ある。




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単位が大きいのに、注目されがちです。
短い記事ですが、4点が気になります。



読売新聞 3月6日(火)21時29分配信
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、原発から海に流出した放射性セシウム137の総量は最大で5600テラ・ベクレル(1テラは1兆)に上るとの試算を、海洋研究開発機構がまとめた。

 東電の推計量の約6倍にあたる。6日に開かれた日本原子力研究開発機構の研究報告会で発表した。
海洋研究開発機構の宮沢泰正主任研究員らは、福島県の沿岸など約500地点で採取した海水のセシウム濃度や、潮の流れなどをもとに、昨年5月7日までにセシウムが移動した経路を模擬計算した。

その結果から、海に流出した高濃度汚染水のセシウムの総量は、4200~5600テラ・ベクレルと算出された。このほか、同原発から大気中に放出され、雨などによって海に沈着したセシウムは1200~1500テラ・ベクレルになった。

この記事から見ると、原発から海に投棄された量の単位に目が行きがちですが。

・セシウム137のみ、他の核種に言及なし

・昨年の5月7日まで

・足し算が過小評価
(1)+(2)=5600~7100テラ・ベクレル←低いほうを選んだ説明が記事にない。

(1)高濃度汚染水4200~5600テラ・ベクレル
(2)雨などで沈着1200~1500テラ・ベクレル

・高濃度汚染水
(これの定義が不明。東電定義のものであれば、含んでない放射能汚染水がある

報道しているのが、読売新聞です。
その点を割り引いて、もう一度、見て頂くと不自然さが分かると思います。




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