北朝鮮のミサイル関連報道まとめ。金日成生誕100周年を記念して、発射の可能性あり。←中央日報の社説では、核実験の可能性も検討。




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北朝鮮ミサイル報道まとめ。
管理人メモ。

この辺りを念頭に入れると意味が分かりやすいと思います(^^)。

(軍事面)
○弾道ミサイルのロケット技術=衛星打ち上げのロケット技術。(日本だと、H2A)
○弾道ミサイルの迎撃は事実上不可能と言われている。
日本の領空は全てカバーできておらず、打ち落とすなら、日本海で迎撃するしかない。

(ポイント)
○イージス艦と早期警戒衛星の配備。前例あり。
○破壊措置命令←発射してからでは、命令が間に合わないので、事前許可
○田中防相:具体的な配備は「これからだ」として明言を避けました←急がないと間に合わない
○アメリカの大統領選挙
○国連安保理決議で、弾道ミサイル発射の禁止
北朝鮮は、ミサイル発射後に核実験を行っている


□北朝鮮報道

北朝鮮:「衛星」打ち上げ発表「喜びの声」掲載…党機関紙 予備

毎日新聞 2012年3月17日 20時17分 

 【北京・米村耕一】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」(電子版)など国営メディアは17日付で、「衛星」打ち上げ発表について科学者や企業経営者らの「喜びの声」を掲載。打ち上げが故金正日(キム・ジョンイル)総書記や金正恩(キム・ジョンウン)氏の指導のたまものだと強調した。米国は発射すれば2月に合意した食糧支援の破棄を示唆しているが、北朝鮮側の報道では「衛星」打ち上げは、既定路線となっている。

 労働新聞の一面には「宇宙科学技術分野で飛躍的な発展が起こるよう率いてこられた将軍様(金総書記)の労苦が温かく思い起こされる」「成功的に(衛星を)打ち上げ、大進軍勝利の未来を広げようとされる金正恩同志の胆力と度胸」などとする声が大見出しで掲載された。

 国営メディアの報道は、あくまでミサイルではなく衛星打ち上げであることを強調しているが、米国のヌーランド報道官は16日の記者会見で、衛星が打ち上げられた場合、米朝間の合意破棄とみなすと警告している。

 今年のうちに「強盛大国の門を開く」との目標を掲げ、経済発展に力を入れる北朝鮮にとって合意破棄は打撃となるはずだ。しかし、北朝鮮の国営メディアは逆に自前の技術による衛星打ち上げに成功すれば、情報技術(IT)部門などその他の先端技術開発に弾みがつくと宣伝している。

 一方、6カ国協議の北朝鮮首席代表、李容浩(リ・ヨンホ)外務次官が17日午前、北京入りした。米国、ロシア訪問の帰路で、中国側と「衛星」打ち上げ問題などについても協議するとみられる。





□玄葉外務大臣


北の人工衛星発射、安保理決議違反だ…玄葉外相 予備
(2012年3月17日19時20分  読売新聞) 


 玄葉外相は17日、名古屋市で講演し、北朝鮮が発表した人工衛星の打ち上げについて、「人工衛星と言っても、弾道ミサイル技術を使う打ち上げになるので、(国連)安全保障理事会決議違反だ」と強調。




 その上で、「(ミサイル発射は)米朝合意にも相いれないと米国も認識している。米国、韓国をはじめ、中国、ロシアなどと連携して自制を求めていかなければならない」と述べ、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の参加国とともに中止を求めていく考えを示した。


 名古屋市の河村たかし市長が南京事件について、「いわゆる虐殺はなかった」と発言したことに中国側が反発していることについては、「非公式に外交ルートを通じて互いに冷静に対応し、これ以上波及させないように努力しようとやっている」と述べた。



北朝鮮:打ち上げ予告 6カ国協議国と協力し対応…外相 予備


毎日新聞 2012年3月17日 19時13分(最終更新 3月17日 19時16分)

玄葉光一郎外相=東京・霞が関で2012年2月29日、須賀川理撮影
 玄葉光一郎外相は17日、名古屋市内で講演し、北朝鮮の「人工衛星」打ち上げ予告について「改めて米韓、中国、ロシアと連携して自制を求めなければならない」と述べ、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議メンバー各国と協力して対応する考えを示した。

 玄葉氏は「米朝合意と相いれないと米国も認識している」と指摘。さらに「国連安保理決議は、弾道ミサイル技術を用いた発射を禁じている。『衛星』とはいえ、違反だ」と北朝鮮を批判した。

 河村たかし名古屋市長の「南京事件」否定発言に中国側が反発していることについては「非公式に外交ルートで、互いに冷静に対応しこれ以上波及させないよう努力しようということはやっている」と述べた。政府はこれまで、名古屋、南京両市間で解決すべき問題として距離を置いていた。だが、日中間の交流行事の中止が相次ぐなど影響が広がっていることから、政府としても関与する必要があると判断したとみられる。【横田愛】






□田中防衛大臣


北「人工衛星」飛来なら迎撃も…田中防衛相 予備
(2012年3月17日18時49分  読売新聞) 



 田中防衛相は17日、北朝鮮が人工衛星を打ち上げると発表したことに関連し、日本に飛来した場合、イージス艦や地対空迎撃ミサイル「PAC3」によるミサイル防衛(MD)システムでの迎撃を検討していることを明らかにした。


 田中氏は視察先の航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で、「前回の事例もあるので、そのようなことを参考に『頭の体操』をして準備をしているという状況だ」と記者団に語った。


 政府は2009年4月の発射時には、事前に安全保障会議で迎撃方針を決定後、浜田防衛相(当時)が「破壊措置命令」を自衛隊に発令し、イージス艦やPAC3などによるミサイル防衛(MD)システムを展開して飛来に備えた。



ミサイル迎撃も検討=北朝鮮「衛星」落下に備え―田中防衛相2012年 3月 17日 16:06 JST 予備


 田中直紀防衛相は17日、北朝鮮が人工衛星を打ち上げると発表したことを受け、2009年4月の弾道ミサイル発射の際と同様、ミサイル防衛(MD)システムによる迎撃準備も視野に、対応を検討していることを明らかにした。

 防衛相は視察先の航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で記者団に「前回の事例を参考に、頭の体操をして準備している」と表明。現段階での対応については「情報収集、警戒監視の指示を16日に出した。継続してやっている」と説明した。

 09年の際は、北朝鮮がミサイル発射前に日本海と太平洋上に危険区域を設定し、国際機関に通報。これを受け、浜田靖一防衛相(当時)は自衛隊法に基づく「破壊措置命令」を事前に発令し、空自の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)や海自のイージス艦を配備して日本国内に落下する事態に備えた。今回も「衛星」が日本の領土・領海に落下する可能性があると判断すれば、同様の対応を取る方針とみられる。 

[時事通信社]

北朝鮮の衛星”迎撃含め検討 田中防衛大臣(03/17 16:48) 予備


北朝鮮が「人工衛星」を発射するとの声明を受け、田中防衛大臣は地上配備型の迎撃ミサイルシステム「PAC3」などの展開も含め、検討を進めていることを明らかにしました。


 田中防衛大臣:「(Q.PAC3、イージス艦というのも頭の体操としてあるのか)前回の事例もあるので、そのようなことを参考に頭の体操をして準備をしている」
 2009年4月には、北朝鮮が「人工衛星」と主張して、弾道ミサイルの発射実験を行いました。政府はその際、国内への落下に備え、防衛大臣が初めて「破壊措置命令」を出し、イージス艦のほか、地上配備型のPAC3を東北や首都圏に配備し、迎撃態勢を取っていました。田中大臣は、こうした事例を念頭に迎撃も含めた検討に入っていることを明らかにしました。ただ、具体的な配備は「これからだ」として明言を避けました。


□韓国
【社説】北朝鮮「光明星3号」はミサイル発射挑発だ 2012年03月17日11時17分  予備
中央日報/中央日報日本語版


 北朝鮮が来月15日ごろ大陸間弾道ミサイル発射実験を行うと発表した。「光明星3号」人工衛星を打ち上げるという主張だ。 


  しかし北朝鮮の主張はミサイル試験を偽装するための策略にすぎない。先月29日にニューヨークで核実験、ミサイル試験発射、ウラン濃縮中断を米国と合意したばかりだ。北朝鮮に「栄養支援」することを約束した米国は不意打ちを食らう格好となった。北朝鮮の策略は、大統領選挙を控えたオバマ米大統領を最大限に利用するということだ。オバマ大統領は年末の大統領選勝利のため、それまで北朝鮮が問題を起こさないことを望むという政治的考慮で支援を約束した。 


  北朝鮮は06年にテポドン2号を発射し、09年には「光明星2号」発射直後に核実験を行った。こうした前例を考えると、光明星3号の発射予告は「近く核実験もありうる」という暗示だ。これを通じて米国が追加で譲歩するよう圧力を加えるという意図とみられる。米国が米朝合意違反を理由に北朝鮮に圧力を加える場合、「平和的な宇宙利用」という主張で論争するという思惑も見える。 


  しかし北朝鮮のこうした計算が通用するかどうかは不透明だ。オバマ大統領は米国内で「同じ馬を3度も買った」という批判を受けている。したがって北朝鮮の約束違反はむしろ、米国の強硬対応を招く可能性がある。 


  当初から米朝合意に疑問を抱いた韓国政府も同じだ。国連安全保障理事会1874決議はすでに弾道ミサイル技術を利用した発射を禁止している。したがって北朝鮮がミサイル試験を強行した場合、国連安保理レベルの対応が議論される見込みだ。これを受け、米朝合意で6カ国協議が近く再開されるという予想にも影響が生じることになった。韓半島の緊張がまた高まるしかない。 


  今回の件は、金正恩(キム・ジョンウン)の北朝鮮も金正日(キム・ジョンイル)時代の北朝鮮と同じように、挑発的で対立的な対外・対南姿勢をとることを見せている。最近続いている対南非難のレベルを見ると、対南姿勢はむしろ悪化している。したがってミサイル実験で南北の緊張が高まる場合、北朝鮮が対南挑発を試みる可能性もかなり高まると考えなければならない。北朝鮮は挑発を控え、韓国は警戒を強化しなければならない時期だ。




□ロシア
露も「深刻な懸念」声明…北朝鮮「人工衛星」 予備

(2012年3月17日13時23分  読売新聞) 

 【モスクワ=寺口亮一】ロシア外務省は16日、北朝鮮の発表を受けて「深刻な懸念を呼び起こす」とする声明を出した。

 声明は、北朝鮮に対し、「地域情勢を緊張させ、北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の再開にさらなる問題をもたらす行動を控えるよう」呼びかけた。

 政治解決を求めるロシアは今月、6か国協議再開に向け、北朝鮮と「緊密に連携」することで合意したばかりだった。

国連 北朝鮮に人工衛星の打ち上げ中止を呼びかける 予備
17.03.2012, 11:24 The voice of Russia


国連の潘基文事務総長は、朝鮮民主主儀人民共和国(北朝鮮)に対し、4月中旬の地球観測衛星の打ち上げ計画を中止するよう呼びかけた。国連のネシルキ報道官が16日、伝えた。
  北朝鮮のマスコミは16日朝、同国が4月中旬に自国のミサイル技術を用いて人工衛星の打ち上げを予定していると伝えた。


 国連安保理は2009年、北朝鮮が同様の打ち上げを行った後、北朝鮮に対し、自国の核プログラムを維持した状態でロケットの開発および実験を行うことを禁止する決議を採択した。これにより、北朝鮮の打ち上げは決議違反となる。


 北朝鮮は、自国の宇宙プログラムを平和目的だと主張しているが、専門家らは、軍事目的に使用されている可能性を懸念している。北朝鮮は外国から多くの人道支援を受けており、その状況の中で人工衛星の打ち上げを行うことが適切だと考える者は少ない。


 北朝鮮は4月、同国の創設者・金日成生誕100周年を記念して「クヴァンミョンソン(光明星)3号」を打ち上げる意向。






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