福島沖の、海底土でセシウム濃度が3月よりも4月のほうが上昇している場所がある。




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内陸に蓄積されたものが、河川に集積、河口に流れているのでしょう。

原発からの放射性物質放出は続いているため、半減期との兼ね合いも気になります。



上記、NHKの報道ですが、セシウム134の値が抜けています。

上記で分かることは、海岸から離れた場所に海のホットスポットのようなものが形成されていることです。



Cs(セシウム)  (単位Bq/kg)  左側、4月発表。右側3月30日

大熊町熊川沖合10km Cs134 14 Cs137 21←Cs134 14 Cs137 16
大熊町熊川沖合15km Cs134 46 Cs137 67 ←Cs134 11 Cs137 15 
大熊町熊川沖合20km Cs134 81 Cs137 120←Cs134 190 Cs137 250

楢葉町山田浜沖合1km Cs-134 93 Cs-137 130

3月30日に同じ箇所で測定しており、そのときの値よりも上昇している箇所があります。

< 参考資料>平成24年3月30日東京電力株式会社


下記のNHKの記事では、以下に触れられていません。

○セシウム134のデータ

○水深が異なること

4月29日 4時49分
(中略)
26日の調査の結果、原発の地元、大熊町を流れる熊川の沖合では、セシウム137の濃度が土1キログラム当たりで、10キロで21ベクレル、15キロで67ベクレル、20キロで120ベクレルと、沖に離れるほど濃度が高くなる傾向がみられました。

熊川の沖合では、先月下旬から調査が行われていて、先月も同じ傾向がみられたということです。
またほかの調査地点で、川の流れの影響を受けにくいと思われる場所では、沖に離れるほど濃度は低くなっているということです。
さらに熊川の沖合では、場所によって、セシウムの濃度が先月より26日のほうが高くなっている場所もあり、東京電力が原因を調べています。
東京電力は「熊川の流れが放射性物質を沖合いまで運び、その結果、『海のホットスポット』のようなものを作っている可能性がある」と説明しています。

分かりやすいシミュレーション 河川の水が南下しています。

単純に、川の沖合いを直線状に測定するだけでなく、南側に流れることを考慮して、測定点を増加すべきと思います。

投稿日: 2012年1月16日

前回のETV特集でも出てきましたが、川から流れてきた水は、地球の自転とか密度差の問題から、南に流れていく性質があるそうです。従って、沿岸では海底土の汚染も南に向かっていくのではないか、と考えられました。

そう思って茨城県の沿岸を南にずっと調査しました。この調査には、いつもの岡野先生の開発した特殊な機械を用いています。この機械を用いると、その場で海底土の放射能濃度もだいたい測定できるのです。

その結果、高萩沖(原発から80km)の岩場の堅い地質の所では30Bq/kg前後で低かったのですが、もっと南のひたちなか市(原発から120km)では、海底に泥がたまっているため、高い(380Bq/kg)濃度の海底土のセシウムが検出されました。

また、11月のETV特集において38Bq/kgだった銚子沖では、2ヶ月後に測定した今回は112Bq/kgと3倍近くに増加していました。




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