スイス(ボー州)のリュサンス原発は、メルトダウン(レベル4)で40年前に廃炉だが、トリチウム排出激増中。福島原発は、メルトスルーのため尚更、悪い。




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スイスで、メルトダウンから40年経っても悪影響がでているようです。

福島原発は、より一層酷いメルトスルー・メルトアウト説があり(誰も確認できない未知の世界)より悪影響がでることは想像に難くないです。
レベル4の原発1基の事故で、40年後もトリチウムの汚染に怯える日々ということです。

レベル7の福島第1原発4基+使用済み燃料プールだといつまで続くのでしょう?
想像もつきません。

トリチウムですが、性質が水素と似ているため、水として体内に取り込まれる事が考えられ、非常に問題視されている物質です。無論、福島原発からも漏洩が確認されています。


リュサンスWikiより抜粋。
○事故は、1969年1月21日発生
7段階のうち、レベル4に分類
○2009年に世界の民生用原子力発電の分野で10の最も深刻な事故のうちの一つとされた



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1969年に炉心の完全溶融を起こし廃炉となったスイスのリュサンス原発(注1・2)で、事故から40年が経った現在、環境への悪影響が出始めている。

リュサンス原発では、連邦政府・公衆衛生局が毎月、排水経路における放射能検査を実施している。ところが2011年末、同原発からの排水に含まれるトリチウム(放射性同位体の一種。注3)の含有量に急激な増加が観測された。1リットル当たり15ベクレルだったトリチウムが230ベクレルに増加したのである。政府が定める上限1万2千ベクレルには達していないものの、関係者は事態を緊張感を持って見守っている。

連邦政府環境放射線科のシビール・エスティエール課長は、

「(リュサンス原発が位置する)ボー州(の下水設備)では(原発の排水から)検出されている放射性物質を薄めるのに十分な流水量を確保しており、地下水が汚染される心配はありません。」

と発表し、当面国民の不安を沈静化しようとしている。

しかしトリチウムの急増は昨年の10月、12月に続き今年の1月になっても観測されている。旱魃によりこれまでトリチウムを薄めていた水の量が減り、濃縮が起きたとの見方もあるが、連邦政府・公衆衛生局は監視の強化を決定、今後1ヶ月間の間は毎日、水、植物、魚類における放射能汚染の観測を実施することを決めた。

2011年11月、連邦政府は今後の同原発における廃炉処理について、現在は連邦政府・公衆衛生アドバイザーをつとめるアレン・ベルセからの質問に答え、次のように回答した。

「(今後)追加の予算が必要になるようなことはありません。」

しかし、排水中のトリチウム濃度が上がり続ければ、汚染水を取り除くために容器に入れて保管する必要が出てくる。

この原発は40年前に廃炉になったが、今になって(汚染の)問題が表面化している。リュサンス原発は、ミュールベルク原発を廃炉にした後に私たちが子どもたちにどんな遺物を残すことになるか、の実例だ。」

当時、ボー州で緑の党の党員をつとめていたロマン・アプカは、連邦政府の回答に驚きを隠せない。

「一国における原子力の安全がこれほどまでに軽く扱われるなんて、到底信じられません。」

(注1)リュサンス原発が位置するリュサンス村(仏語ですが、写真をご覧ください)。10世紀の書物に引用された歴史ある村で、かつて司教が住んだ古い城で知られる。http://fr.wikipedia.org/wiki/Lucens

(注2)廃炉時のリュサンス原発内部。

(注3)トリチウム(原子力情報資料室)

(« La centrale nucléaire de Lucens commence à montrer des signes inquiétant », Suisse News, 2012.04.07)



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