福島県郡山市のモデル除染、十分に放射線量が下がらず。マスコミにだけデータ公表をしており、隠しているデータがある。




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毎日新聞の報道の通り、当初の想定どおり十分に放射線量が低下しなかったのでしょう。
この結果をベースに同じ手法で、除染の規模を拡大するのは、お金の無駄であると思います。

気になったのは、毎日新聞の報道と、郡山市のHPに齟齬がある点です。




平成24年2月23日から3月28日まで池ノ台地区の一般住宅でモデル除染を実施しました。

 モデル除染は、「郡山市ふるさと再生除染計画」を推進するため、国が策定した「除染等の措置に係るガイドライン」に示される方法等を用い、本市の原子力災害対策アドバイザー等の助言により、住宅の除染技術の実証と放射線低減効果を検証し、今後の除染手法を確立することが目的です。

作業内容は、庭の芝生の刈り取り、落ち葉の除去、側溝の汚泥や玉砂利等の除去、屋根の高圧吸引洗浄などを実施しました。今後は屋根や雨どいなど建物の除染を実施し、その結果(中間報告)は次のとおりです。

上記が、公表されている内容です。

下記の毎日新聞では、上記で公表されていない数値がでてきます。依然として、情報公開に対する姿勢が不透明であると思います。

○庭の放射線量低減率に、効果が高い値(79.8%)のみを採用

○放射線量が高いと思われる雨どいの放射線量を公表せず

○コンクリートの通路の放射線量を公表せず



毎日新聞 2012年04月28日 地方版 予備


 郡山市は27日、同市池ノ台の一般住宅で実施したモデル除染の結果を発表した。屋根や雨どいでは、通常の高圧洗浄より、温水を使い、洗浄後のお湯を回収しながら除染する「高圧高温吸引型」の低減率が高かった。
 同市によると、瓦屋根の場合、除染前と除染後の空間線量の低減率は、高圧洗浄が13・1%、高温吸引型が35・8%、雨どいでは高圧洗浄が19・6%、高温吸引型が50・8%だった。また、芝生や土壌の除去、入れ替えができた庭では56・3〜79・8%の低減効果があったが、タイル張りの玄関は30・3%、コンクリートの通路は40・5%にとどまった。
 同市は実証結果を踏まえ、池ノ台地区の約100戸の住宅街をモデルにした除染を行う。単独ではなく、面的に除染を進めることによる効果などを調べ、住宅地の本格除染に生かしたい考え。5月中旬にも地元の住民に対する説明会を開き、理解を求めることにしている。【太田穣】


郡山市のHPにあった一文。

※除染結果の検証及び詳細につきましては、今後、本市原子力災害対策アドバイザー等からの助言等を踏まえ、公表を予定しています。

やはり、隠しているデータがありますね。

HPに掲載できない理由は、モデル除染が十分な効果が得られていないことがばれるのが、困るからでしょう。速やかに公表すべきと思います。



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