【書き起こし】小出裕章氏・布施純郎氏・中山憲氏などの合同記者会見。2012年5月4日 ニューヨーク




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情報提供深謝です。

管理人も、途中から動画を見ていたのですが、今の所、録画はアップされていないようです。
アップされ次第、動画を埋め込みます。

2012年5月4日、米国のニューヨークで、小出裕章さん・布施純郎さん・中山憲さん達が、合同で記者会見を行いました。

原発問題の第一人者である小出氏と、医師の方々とのコラボで、非常に興味深い講演のセッティングであったというのが、管理人の感想です。

<追記>動画を追記しました。


2012年5月3日小出裕章講演会 in NY(記者会見の前日) FBのページより引用。

左から坂本龍一氏、小出氏、中山憲氏、布施純郎氏

CFF 2nd Ustream is May 4th (Fri) 10AM~11AM / JPN 5/4 11PM~12AM
Hiroaki KOIDE’s Press Conference for American Media in NYC


WHO: Mr. Hiroaki Koide, Assistant Professor, Research Reactor Institute of Kyoto University, Japan; Dr. Junro Fuse, Internist, Japan; Dr. Ken Nakayama, Orthopedic Surgeon, Japan; Dr. Andy Kanter, MD, MPH, Physicians for Social Responsibility, USA; Kazko Kawai, Voices for Lively Spring, Japan; Mari Inoue, Human Rights Now, USA.

講演者

・小出裕章

・中山憲

・布施純郎

・Andy Kanter (動画がアップされ次第ご確認下さい。)


<小出先生>



日本の原子力発電所は絶対に事故は起きないと言っていた。
マスコミも安全だと言っていたため 国民もそう思い込んでいて、昨年とうとう 大きな事故を経験してしまった。

地震発生直後に原子力発電所は非常に危機的な状況になり、まず、原子炉の核分裂反応を止めました。

そのため、原子力発電所は自力で発電する力は失った。

原子力発電所は外部から電力を送電を受けるはずだったが、外部からの送電塔も壊れて、外部電源が絶たれてしまった

その場合に備えて、非常用のディーゼル発電機を準備していたが、巨大な津波が1時間後に襲って、全てのディーゼル発電機が使えないようになった。

原発が一度発電を始めてしまうと、炉心に大量の放射性物質が蓄積してしまい、自分で発熱し続けるので、冷却し続けないと高温に達してしまう。

炉心を冷やすためには冷却水を循環させる必要があり、ポンプを動作させないといけないが、ポンプを動かす電力が一切なくなってしまった。
そのため次々と、炉心が溶けていってしまった。

燃料棒の被覆のジルコニウムが水と反応して大量の水素が発生してしまった。
その水素が建屋に溜まって、建屋を吹き飛ばしてしまった。
そのため、大量の放射性物質が環境に放出されてしまった。

日本政府がIAEAに対して提出した報告書によると、放出されたセシウムは15,000テラベクレルとされている。

広島原爆は、セシウムは、89テラベクレルなので、170発分になる。
今お話したのは待機中への放出のことだが、そのほか海へも大量の放射性物質が排出されてしまった。

大気は、大気の循環にのって世界に広がっていて、アメリカにもヨーロッパにも放射性物質が届いていることが判っている。

濃密に汚染されたのは、東京電力福島第一原発の周辺であり、約10万人の方々は強制避難で おそらくしばらく帰れない。

日本政府は日本は法治国家だと言ってきた。

安全な国だと言ってきた。

もしそれが本当ならば 日本の国が法律を守るのは最低限の義務だと思う。

日本には 放射能や被爆に関する法律がある。それは米国と同じこと。

普通のみなさんは、1年間に1ミリシーベルト以上の被爆をしてはいけないことになっている。
放射線管理区域からは、4万ベクレル/平方メートル以上のものは持ち出してはいけない。

その法律を守るならば、2万平方キロメートルを放射線管理区域として無人地帯にしなくてはならない。それは、日本の全土のうちの5%を越える面積であり、日本政府は、それはできないと判断して、そこに人々を残すという判断をしてしまった。

海へ流れた放射能は、世界の海の中をどんどん広がって汚染しているが、東京電力福島第一原発の近くの漁民たちは、魚を捕るのを自粛している。

しかし、漁民もいつまでも猟を自粛していられないから、いずれ食卓に、汚染された魚がでるだろうし、汚染は世界の海に広がっているため、世界の食卓に汚染された魚がでることを危惧している。

今後どうなるかというお話をします。

東京電力福島第一原発で危機的状況にあるのは、1号機から4号機の4つです。
1号機から3号機は、運転中でした。4号機は定期検査中ということで停まっていた。
そのため原子炉の炉心から核燃料を取り出して、横の燃料プールに置いてあった。

通常は炉心には548体の燃料棒が普通あるが、点検中の4号機建屋のプールには、それらも含めて、1,341体の燃料棒が保管されていた。
そのプールにある燃料に含まれるセシウムの量は、少なく見積もっても広島原発の5千発分に相当する。

そのプールは、昨年3月15日に、すでに損傷を受けて傾いてしまっている。
そのプールが倒壊したら、大量の放射性物質が環境に放出されてしまうことを危惧している。
いまでも、たびたび、毎日のように余震が発生している。

その大変な危険性を東京電力自身も認識していて、震災直後から4号機建屋には補強工事を施したということになっている。
(音声中断 30秒)

放射能で大変汚れた現場で、作業員が作業できる状況ではなかったので、補強工事ができたのか不安である。

大きな地震が起きないよう祈っている。
もし倒壊したら、これまでに放出したら、これまでの10倍以上の放射性物質が放出することになる。

1~3号機の炉心は3つとも、溶けてしまったことが判っている。
ただし、溶け落ちた炉心がどこにあるのか ということすら 未だにわからない。

火力発電所であれば、現場に行って調べられるが、原子力発電所の場合は、その現場に見に行くころすらできない。

これから、どこにあるかも判らない放射性物質を閉じ込めようとする・環境に出ないようにする、長い長い闘いが待っている

このような事故は、かつて、人類が経験したことのない事故であり、私自身どうしたらよいかわからないが、何十年何百年と、放射能との闘いが始まる。



<布施先生>




以下の3つのことを主張します。

①内部被曝に関する情報の規制が存在し、市民の内部被曝に対する警戒心がなくなっている

②首都圏にもホットスポットが存在し、健康被害が実際に存在している

③内部被曝を軽視した政策、食品基準、汚染がれき処理が行われている


まずは、①の内部被曝に関した情報の規制が存在し、市民の内部被曝に対する警戒心がなくなっている点から。

事故当時から現在まで、政府からは、安全であるという情報だけで、テレビ新聞からも正しい情報が発信されない。

政府が発表する被害の数値、汚染の数値は、海外の機関が発表する数値とは食い違っており 過小な評価と思わざるを得ない。

日本の多くの医師は内部被曝に無関心であり沈黙している。
日本の甲状腺学会などの各医学会も同様である。
日本の医師たちは内部被曝の教育を受けておらず、マスコミの安全であるという報道と 政府の安全であるという主張を信じている。

内部被曝について。
内部被曝は吸入と食物摂取による放射性物質の蓄積である。
ECRR等は「内部被曝のリスクは外部被曝のリスクの200倍から600倍」と言っている。

内部被曝による被害はがん等の悪性質感に限らず、免疫力低下などの免疫疾患などがある。
日本政府は内部被曝と、それによる健康被害を小さく評価している。


②首都圏のホットスポットについて
すでに、倦怠感・下痢・鼻血・喉の違和感・胸痛・湿疹などが発症している。
これからは、子どもの子供の甲状腺疾患・大人のガン・糖尿病ほか・あらゆる症状が増えてくるのではないかと考えている。

これは関東から東北を拡大した汚染図である。
そして関東地方にはホットスポットが散在している。
ホットスポットは気象条件、風や雨等により発生する恒常的な汚染地帯である。

二本松市は 300キロベクレル/平方メートルと政府は発表している。
それでも ここは避難区域ではない。
現在、実際の計測値は、12,000キロベクレル平方メートルである。
そして、ここで人々は普通に生活している。

これも政府が過小に数値を公表している一つの事例である。
この事実は日本のマスコミでは、報道されていない。




<中山先生>




③内部被曝を軽視した政策、食品基準、汚染がれき処理が行われている点について
日本政府は被爆を軽視して内部被曝を認めようとしない。
それを示す2つのことがある。

ひとつは、この食品安全基準で。もう一つは汚染がれきの処理。

新しい食品基準は、お米を含む食品基準が100Bq/kg。
水と牛乳は。

そこでベラルーシの基準をみてみると。
水は10Bq/kgでおなじだが、主食のパンはベラルーシが40Bq/kgで、日本が100Bq/kg。
乳児用の牛乳はベラルーシが37 Bq/kgで、日本は50Bq/kg。

私たちは、新しい基準でも緩すぎると思っている。
循環する食品の50%が汚染されているからである。

ICRPのグラフをみると、1日10Bq/kg食品を食べ続けたら。
600日で1,400ベクレルが体内に残留。
1,400ベクレル体内に残留すると、半数の人が心電図に異常がでるレベルとバンダジェフスキー博士は言っている。

だから私達は、日本の食品基準は緩すぎると考える。

日本政府は瓦礫約50億ポンドを可能であれば燃やして、燃やせない分は埋め立てようとしている。

これは焼却場の図です。静岡県島田市の焼却場で試験焼却をした結果です。
343,445ベクレルの瓦礫をピットに捨てて 燃やした結果 煙突からは111,912ベクレルが拡散した。
ガスとなった放射性物質は約32%は大気中に放出される。

日本政府は福島第一原発事故を再発させようとしており、環境の放射性物質は大気中で世界に広がり、灰を海に埋めようとしている。全く理解できない行為。

原発の事故はその国だけに影響するのではなく世界中に拡散する。


世界の安心のために3つ提案

・原発 放射線に関する情報は透明性が必要

・内部被曝関する情報を開示する必要がある

・原発事故は世界中に影響するため 原発は世界全体で縮小させるべきである

<Andy Kanter>




<Kazuko Kawai>




<Mari Inoue>




<質疑応答>←質問者は黒 回答者は赤




<森ゆうこさん>

ことしの4月22日まで、日立市にいて、昨年3月は被災しました。
実際はわたしも被災っていうのがあれほどひどいものとは思わなくて、M6.9(管理人注記 ご本人の数字の勘違い)ということで阪神大震災と同じくらいすごかったが。
それを打ち消してしまうほどの、原発災害であった。

正直に言うと、何故アメリカは、日本政府が断っても踏み入って助けに来てくれなかったのかが疑問である。
アメリカは、炉心溶融や爆発を予想して、日本政府に専門家の派遣などを提案したが、日本が断った。日本が断ったことをアメリカは非難した。

わたしは、アメリカやここにいる人を責めるつもりはないが、考えていただきたいのは、アメリカ政府は何故踏み入ってこなかったのかを考えてもらいたいし、次に惨事が起こるならば、踏み入ってでも助けて欲しい。

<司会者>
質問はどなた宛ですか?
質問者は名乗って、誰宛の質問なのかを仰ってください。

<アメリカ人の方>
 アメリカ政府に変わって答えることはできないが、小出先生も言っていた通り、透明性を上げることにより市民に正しい情報が伝わり、プレッシャーがかかって正しい行為に繋がるので、透明性が必要だと思う。

ひとつ、この事故の分析の一つだと思うが、日本においては、原子力ムラといって政府・原発産業・電力会社などが密接でに連携していることが、情報が公開されない原因であると思われる。

アメリカのAP通信が分析したが、規制当局と原子力産業と電力会社が、密接な関係であり、それを変えない限り市民の健康を保つための改善は望めない。

<リトアニアの新聞社の記者さん>
4号機の使用済み燃料プールが崩壊するかもしれないという話があったが それを抜いてどこかに持って行くことはできないのか。

小出先生「23番!」←(管理人補足・スライドのこと)
これが問題の原始炉建屋。

水素が爆発して建屋がボロボロに吹き飛んでいることが解る。
最上階は、オペレーションフロアと呼んでいる大きな空間で、クレーンなどがあるが、そこが破壊されてボロボロになってしまっている。

問題は、その階の下も破壊されて床も壁もなくなっている。使用済み燃料プールはこの場所にある
使用済み燃料プールの埋め込められている部分が破壊されてしまっていて、この部分に放射能が広まってしまっている。

ここにプールがあるので、この壁が崩れれば、なんの保護もできなくて、放射性物質が噴き出してくることになる。

そのため東電は、できる限り早く、このプールにある燃料を外に運び出そうとしている。
この写真は事故直後のもので、ここに見えるのが使用済み燃料を交換するためにしようするクレーンである。

ただ、もうすでに全部が破壊されてしまっているため、今のままでは、使用済み燃料を安全に運び出すことができなくなっている。

これが、事故直後の4号機の建屋の写真である。
東電は、この建屋をどんどん撤去している。もうすでに、ここの壁が撤去されているのがわかる。

この写真は、壊れたクレーンを撤去しているところ。こちらはそのあとの写真である。今はこの通りプールが剥き出しの状態になっている。
この下に水が入っていて燃料がたくさん含まれている。
この上に大きな建屋を作ろうとしていて、新しいクレーンを設置しようとしているがその作業に1年半かかると言われてている。

みなさん気がついているかどうかわかりませんが ここに作業員が映っています。大変な汚染の場所ですが、使用済み燃料プールから燃料をなんとか取り出そうとして作業している。

<別の記者さん>
たとえその新しい建屋とクレーンができても、12フィートの燃料の集合体を抜き出せるのか?

<小池先生>
分からない。このプールの中にはたくさんの構造物の瓦礫が入ってしまっているので、まずはその瓦礫をクレーンで取り出さなくてはならない。

その上で、キャスクと言われる100トンの物をプールの底に沈める必要があります。沈めたキャスクの中に約4mの使用済み燃料をキャスクの中に入れなければいけない。しかし使用済み燃料の集合体自身が、がれきで壊れてしまっているものもある。通常状態でも使用済み燃料をキャスクに入れて移動することをやってきたが (音声中断 数秒)

ですから、たくさんの困難が目の前にあるが、このままにはしておけないので、一日も早くここから取り出さなければならないし、東京電力もそのための作業をしている。

今回の事故は人類が始めて経験する事故で、何ができるのかさえ解らない。

燃料棒を安全な場所に移すまで、何年もかかってしまうであろう。

その間に大きな余震が起こらないことを、みなさん一緒に祈ってください。


<アメリカ人女性>

みなさんのエネルギッシュな姿勢と、専門知識を共有してくださることを感謝します。このような場にはアメリカ人がいっぱいになるはずだが、そうでないことを恥ずかしく思う。

基本的には世界的な緊急事態なのであるが マスコミがブロックアウトしていると感じて驚いた。
朝日新聞の斎藤たどみさんという、わたしの親友が言っていたことが印象的であった。

第二次世界大戦のときの行動基準として、アメリカ国民に対して広島長崎の実態を理解することがマスコミによって阻まれたため、核兵器の拡散が起こった。

マスコミが同じように関心がない状況にあるが、同じように原子力産業が拡散してしまう懸念がる懸念がある。

私たちはどうすればいいのか。もっと広く市民に情報を拡散するにはどうしたらいいか。

<中山先生が回答>

マスメディアの専門家でなくて恐縮だが、日本のマスメディアはスポンサーがつかないと経営できない状況。

残念ながら多くのマスメディアの大きなスポンサーは東電です。雇い主に悪いことは言えない

日本では、そのマスメディアの経営体型を変えなくてはならないが、できるかどうかは判らない。

そのため、私達は新しいインターネットで、特にfacebook を中心とした新しいメディアが中心となっている。


<女性>

(質問の通訳なし)

<小出先生>

クリーンな食べ物はない。
残念ながら福島の事故は起きてしまい、全地球に汚染を広げてしまっている。
そのため、クリーンとか安全という食べ物というものはありません。

ただし、猛烈に汚れている食べ物から比較的安全な食べ物まで、連続的に分布している。それをどのように受け入れるかが問題。

猛烈な汚染食品は原子力を進めていた方々に食べてもらう。東電幹部、原子力を進めてきた政治家や、学者に食べてもらう。そういう仕組みを作りたい。

後は、原子力をここまで許してきてしまった大人たちに、汚染された食べ物を食べてもらって、子どもたちに汚染されていないものを食べさせてあげる。

ただしそれを実現するためには、どの食べ物がどれだけ汚染されているのかを正確に検査する必要がある。その情報を提供するように東京電力に言っている

その作業をしようとすると、膨大な作業になる。多くのお米・野菜・魚をきちんと検査することをしないと子どもたちに食べさせることはできない。

東電は巨大な会社でマスコミや政治を支配してきたが、その作業を行おうとすると相当な打撃になる。

私たちが向き合っている汚染は、東電福一原子炉の中にあったものが噴き出したのだから、自分の所有物がどこにどれだけあるのかを示すことは東京電力の義務だと思う。

東電は倒産するであろうが、わたしは東電を必ず倒産させなくてはならないと思っている。


<リトアニアの新聞記者さん>

あと数ヶ月で、新しい原発、ABBRタイプの最先端技術の原発と言われているが、そのタイプはテキサスをはじめ、あらゆる国で拒否されたとも噂されている(リトアニアの原発導入について?)。

リトアニアは人口300万人、面積65,000平方メートルしかない国だが新しい原発の危険性を教えていただきたい。

<小出先生>


リトアニアには チェルノブイルと同じタイプの原子力発電があったはずだ。チェルノブイリ事故後に危険だということで停止させられたと思う。


人類はたくさんの原発事故を経験したが。

1番目は、英国のウィンズゲールの原発事故であった(管理人注記 現、セラフィールドのこと)

2番目は、1979年の米国で起きたスリーマイルであり、米国のメーカーが作った加圧水型原発であった。

3番目は、1986年4月26のチェルノブイリ原発事故であり、ソ連が開発した黒鉛減速型原子炉であった。

4番目が、米国のGEが開発した 沸騰水型原子炉である。

つまりどんな原子炉でも、事故を起こしていた。

そのために事故を起こしたタイプが危ないと言われて、そのほかが安全かというとそんなことはない。

原発は機械だから、たまには壊れる。
その機械はウランを燃やすので、必ず放射性物質を放出してしまう。
どのような原発も危険なのでリトアニアも新しい原発の稼働を拒否してもらいたい。


<フィラデルフィアの女性>

マイケル博士、放射能の危険性を教育する立場にあるが、フィラデルフィアにおいて、福島事故後数週間において、乳児死亡率が48%増えたという事実がある。ヨウ素131の濃度が非常に上昇したという統計があるが。

質問は何故、ゼオライトの一種であるクリノトライト(?)で、福島第一にお周りを包まないのか。的外れかもしれないが。今現在、原発は爆発で破壊されている。その中に放射性物質が入っているため、何らかの方法で放射性物質を閉じ込める必要は絶対あります。

<小出先生>

さっき4号機のプールをみてもらったが、大量の燃料が壊れずに水の底に沈んでいる。

まず、今はまだ、それらを外に取り出さないと、全体を封じ込めることは出来ない。
使用済み燃料プールは一から3にもありすべてをとりださないといけない。

まずは4号機のプールが危ないということで。まずは、四号機の使用済み燃料を全て取り出さないといけないが、それだけでも一年半かかって。

その後に、一号機も、二号機も、三号機も使用済み燃料を取り出さないといけない。

それが全てできてから、封じ込めることになるが、それをはじめるのは10年くらい先になる。

もちろん一刻も早く封じ込みたいが、今は出来ない状況にある。

<フィラデルフィアの女性>

すぐさまに封じ込めればよかったと想うがどうか。

<小出先生>

そうだったかもしれません。ただし、あの事故が起きていた当時は、予想もしなかった事故が起きていて作業員が近づくこともできなかったし、あの時点で封じ込めるという力は我々人間にはなかったと想う。

<フィラデルフィアの女性>

あとで もう少し議論させて下さい。



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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

早速の書き起こし、ありがとうございます。

port さんのコメント...

>匿名さん
いえいえ(^^)

これは、他の方が文字起こしをされたのを、編集・校正を頼まれ、掲載したものです。

私も、文字起こしされた方に感謝しています(^^)

ちたりた さんのコメント...

ちたりたと申します。
記者会見の書き起こし、ありがとうございました。
事後となりましたが、拙ブログにて掲載させていただきました。

port さんのコメント...

>ちたりたさん
こんにちは。どうぞ(^^)
小出さんの講演会は、いい内容ですよね。

共同会見のメンバーならびに、主催者など素晴らしい方に恵まれたからだと思います(^^)

最近の記事も是非どうぞ