(地図)大阪府市統合本部が、新大阪駅~関空直結案を発表。関東の人には分かり難い、地図で見る簡単な鉄道事情。




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この新聞記事を読んでも、関東の方は非常に分かりにくいと思います。
おそらく関西の方も何のこっちゃと。

実は、関西は私鉄の力が強い・議員の利権誘導などの諸事情で、大阪周辺の鉄道もが非常にいびつになっています。私鉄とJRの相互乗り入れもほぼ皆無で、最近ようやく、阪神=近鉄間(三ノ宮=難波=奈良)で接続があった程度です。

その事を念頭にいれて、読み薦めて下さい。
下記が、府市統合本部の考えている全体感です。

◎新線を敷設 ○阪急電鉄 ○地下鉄四つ橋線 ○南海電鉄




府市統合本部が正式発表、事業費2200億円
2012/5/9 2:03 日経

 8日の会合で大阪府市統合本部は、市営地下鉄四つ橋線を阪急、南海両電鉄と接続して新大阪と関西国際空港を結ぶ構想を正式発表し、事業費は約2210億~2260億円との試算を明らかにした。

関西の特徴として、乗換えが非常に面倒臭いことがあげられます。
関西国際空港までの南北の流れをスムーズにしようという構想が見て取れると思います。

さて、この話の主役の一つ、四つ橋線、西梅田駅(下記、青線)

北側が、見事に寸断されてます。この路線を北側に接続して、有効活用しようと言うのが、一つの大きな狙いです。


この北側に接続していこうという流れが下記です。
(1)寸断された青線(四つ橋線)を十三駅まで繋げる

(2)十三駅から新大阪駅までを繋げる

この時点で勘の言い方は思うと思います。
新大阪駅の場所、接続が悪すぎてアカンやろと(笑)!!!

それと同時に、十三駅から西中島南方など、東に向かって線路が続いています。
新大阪駅から京都方面への鉄道をどうするかは、この記事では触れられていません
(これは、宿題なのでしょうか?)。

下記では、高架化について触れられています。


新大阪連絡線 Wiki
新大阪連絡線(しんおおさかれんらくせん)は、淡路駅 - 新大阪駅 - 十三駅間 (4.030km) および新大阪駅 - 神崎川駅間 (2.963km) を結ぶ計画だった阪急電鉄の鉄道路線(未成線)。2009年現在、同社は新大阪駅 - 十三駅間 (2.350km) の第一種鉄道事業免許を保有している。



しかし、新幹線の博多開業後も建設計画は一向に進展しなかった。新大阪駅付近を副都心として整備しようという計画があったものの、実際にはなかなか発展しなかったため、建設の意義が薄れたことが主な原因である(阪急が新大阪駅周辺の開発に割り込むことができなかったことも理由と言われている)。また、建設のためには十三・淡路両駅の高架化が必要であるが、共に計画があるものの、全く進捗しなかったことも足踏みの原因となった。





 四つ橋線から阪急十三駅経由で新大阪駅までを結ぶ新線に1300億~1350億円。

下記が関東の路線MAP。


西梅田駅から南側が下記の通りです。
比較して見ると、全ての路線が何か変に感じますね(濃密さの無さを感じます)。

今回話題の路線に絞って見ます。
赤色の御堂筋線青色の四つ橋線が異様な形になっているのが分かると思います。

その辺りが、難波駅になります。拡大してみます。


下記が、難波駅周辺を拡大したものです。
構想では、下記のように新路線を敷設する計画となっています。

この乗り入れの際に駅をどこに置くのかの問題がでると思います。
(2つともの駅にとめればいいと言えばそうですね。)




なんば駅付近での乗り入れを想定する南海線との接続に約910億円。






電力を送る方式の違いから新型車両の開発が不可欠なほか、レール幅が異なるためレール増設の必要があるが、試算にこうした費用は含まれていない。費用負担を求められる可能性がある両電鉄は取材に「統合本部から説明を受けていない」と述べた。

 新大阪と関空を結ぶ構想には、国土交通省などが検討する「なにわ筋線」や、橋下徹大阪市長が提唱する「関空リニア線」もある。橋下市長は「最も(計画の)熟度が高いのはなにわ筋線だが、相当の事業費がかかる。(四つ橋線の活用も含め)検討できるものは全て検討する」と話した。

ここまで細かく見ていましたが、管理人が気になった別記事があります。
それが下記。

関空アクセスは四つ橋線で キタとミナミで私鉄乗り入れ検討2012.5.8 15:34 (1/2ページ)


実現すればキタと関空がダイレクトに結ばれる上、神戸・京都方面に伸びる阪急沿線と、和歌山方面に伸びる南海沿線が1本につながることになり、市関係者は「関西の新たな南北軸として大きな価値を生むことができる」とメリットを指摘。コスト削減に努めれば、事業費は数百億円に抑えることができるという試算もあるという。

日経はなぜ、コストが増加する可能性に触れて、コスト削減による費用節約の可能性に言及しなかったのでしょうか?

これは少し、疑問が残ります。



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