大津いじめ裁判で加害者家族がいじめ全員否定「遊びであり、いじめではなかった」

大津いじめ裁判で加害者家族の全員が、いじめを否定しました。「遊びであり、いじめではなかった」とのこと。報道を見てきた限り、到底遊びとは思えないですね。

いじめを否認

2少年に加えて残りの1人も否定

毎日新聞 2012年07月16日 09時40分
 大津市で昨年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自●した問題で、遺族が市と加害者とされる同級生3人らに損害賠償を求めた訴訟は17日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)で第2回口頭弁論が開かれる。この場で、これまで唯一、認否を保留していた同級生側が、他の2人と同じくいじめを否認することが分かった。
木村、山田、小網の3人のうち、誰か1人が明らかにしていませんでしたが、全員いじめを否認することが確定したようです。

大津市の対応

また、市側は近く設置される外部調査委員会の調査結果を待って対応を決めるため、第3回以降の弁論を調査終了後に先送りするよう要望する。
大津市は未だに決めきれない様子。

裁判概要

遺族の提訴内容

遺族は今年2月、「自●はいじめが原因」として市のほか、加害者とされる同級生3人と保護者を相手取り、約7720万円の賠償を求めて提訴した。
自●を認めておらず、被害届も受理されていないので、刑事事件化していません。そのため民事訴訟で事実の認定を、遺族を求め続けているのでしょう。

加害者の2人はいじめを否定

 5月の第1回口頭弁論で、同級生側のうち2人は「遊びであり、いじめではなかった」との認識を示し、いじめ自体を否定していた。

▲大津市いじめ 警察が加害者を暴行恐喝強要などの容疑で捜査 遺族「いじめで受けた被害に対する処罰を求める」

暴行、恐喝、強要などが遊びとの事。現在警察が犯罪として捜査中のようですね。

大津市は自●といじめの関係を否定

 一方、市側は第1回口頭弁論で男子生徒がいじめを受けていたと認める一方、「いじめを苦にしての自●と断じることはできない」と主張。いじめと自●との因果関係や自●の予見可能性を否定した。
大津市はいじめを受けていたと認めていましたが、いじめが原因の自●と認めていないとの事。

被害者が恐喝被害を口にできず書いた反省文

大津いじめ被害者の生活 事件数日前の心の叫び『おばあちゃん、ボクなぁ、死にたいねん』
おじいちゃん、おばあちゃん、お金を盗ってごめんなさい。僕は悪い友達とは付き合っていません

目撃されている情報


○「いじめられているのを隠すかのようにつらそうな笑顔をしているのを何度も見かけた」

○「『大丈夫か』って聞いたけど『おう、大丈夫やで』といって笑っていた」

○「はちまきで首を絞められているのを見た」

○「死んだスズメを口の中に入れろと言われていた」

○「むりやりごみを口に入れられた」

○「お金を取られていた」


大津市と教育委員会の対応

見解にズレ

しかし、今月に入って市教委が「自●の練習をさせられていた」などと記載された全校アンケートの回答を非公表としていたことが判明。批判が相次ぐ中、越直美市長と沢村憲次教育長の見解のずれが表面化した。
市と教育委員会の間の内ゲバなのでしょうね。市長は、皇子山中学校でいじめについてのスピーチをしていますので、知っている訳ですから。

教育長の発言経緯

 越市長は10日、「いじめがあったから亡くなったんだと思う」と因果関係を認め、和解を目指す意向を表明した。一方、沢村教育長は12日午前にいったん「(いじめは自●の)一つの要因」としながら、同日、「因果関係は断定できない」と発言を修正。13日には「訴訟は続けるべきだと思う」と記者会見で述べた。

沢村教育長。
12日午前 「(いじめは自●の)一つの要因」

同日 「因果関係は断定できない」と発言を修正

13日 「訴訟は続けるべきだと思う

再調査に最低4ヶ月もかかる

訴訟が大幅に長引く可能性

 市側の代理人弁護士は「調査委の再調査を待って因果関係を認め、和解協議に入りたい」と越市長の見解に沿った対応を検討している。ただ、再調査には最低4カ月かかる見通しで、訴訟が大幅に長引く可能性もある。
再調査に最低でも4ヶ月もかかるとのこと。長いですね。

外部調査委員会のメンバー

 外部調査委は越市長の直轄で、メンバーは弁護士、臨床心理士、大学教授ら4、5人を想定。いじめと自●の因果関係について市教委調査の検証と補足を行う。文部科学省も職員を市に派遣し、設置に向けてサポートする。
○弁護士、臨床心理士、大学教授ら4、5人
○文部科学省も職員派遣

メンバーについては上記とのこと。今後、名前を公表しないのであれば、嫌がらせがある可能性を考慮したということになるのでしょうか。誰が選ばれるのか注目したいと思います。

遺族は訴訟延期に安易に応じない方針

遺族側の代理人弁護士

 遺族側の代理人弁護士は「再調査の中身が分からない以上、訴訟延期に安易には応じられない」と主張していく方針。市側の要望を受け、裁判所は残る当事者の意見を参考に、3回目の口頭弁論の期日を指定する。
訴訟延期には安易には応じられないとのこと。市側の都合で勝手に訴訟延長を言っているわけですので、当然ですよね。警察が動いてる訳ですし、遺族の方々も今更、市を信用していないでしょう。

滋賀県警は大津地裁周辺を警戒

 また、一連の問題を巡り、学校や市教委などへの抗議行動が過熱しており、インターネットでの裁判に対する抗議デモなどの呼びかけもあることから、滋賀県警は大津地裁周辺の警戒に当たる。【加藤明子、千葉紀和、村山豪】
デモについての警戒よりも、大津署が被害届拒否し続けた経緯を教えて頂きたいですね。

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