エドウィン不正経理 巨額損失はデリバティブか

エドウィンの不正経理の原因は、報道を見る限り、デリバティブによる巨額損失だと推測しています。エドウィンがこれまで行ったであろうことを、いくつか推測してみました。何れも経理担当者単独では困難だというのが管理人の考えです。それが可能ならば、相当杜撰な会社だと思います。

銀行に虚偽の決算書の提出は、融資を受ける銀行以外に預金があることにしたのではないでしょうか。これについては、報道や今後の調査で明らかになるのでしょうね。
(追記)
粉飾決算の仕組みについては、こちらをご参照。

▲エドウィン粉飾決算で経営危機 200億円損失隠し 経理担当が不審死2012/08/24

エドウィン会社概要

▲エドウィン粉飾決算で経営危機 200億円損失隠し 経理担当が不審死2012/08/24

売上高 約290億円 (2011年5月期)

純利益 2億6213万9000円 (2012年1月20日終了期)

純資産 298億7044万8000円 (2012年1月20日時点)

総資産 487億3812万円 (2012年1月20日時点)

※【下記可能性である点に留意】※
○報道によると経理担当死亡 推定損失額 200億円以上


リスクの高い証券投資の失敗

2012.8.25 05:00   
 大手ジーンズメーカーのエドウインが、リスクの高い証券投資の失敗を隠すため不正経理をした疑いがあるとして内部調査を始めたことが24日、分かった。

 エドウインは弁護士にも調査を依頼。担当弁護士は「いろいろな記録を見て、経理に不正がなかったかを調べている」と説明している。
粉飾決算について、現在、非常に情報が少ないですが上記で、新たに行っていた証券投資は、高リスクのものであることが明記されています。

証券投資の負債が100億円を超える可能性

 関係者によると、高リスクの証券投資による負債は100億円を超えるとみられ、さらに膨らむ可能性もある。

 同社は1947年に「常見米八商店」として創業。60年代には米国からデニムを輸入して国内縫製を始め、「エドウイン」ブランドで発売した。
管理人が不可解に思えたのは、証券投資による負債が100億円を超えるという点です。
報道では、運用損が200億円発生したことに既に触れらているからです。

一時200億円以上の運用損と100億円超の負債の矛盾

管理人が不可解に思えたのは、証券投資による負債が100億円を超えるという点です。
報道では、運用損が200億円発生したことに既に触れらているからです。

▲エドウィン粉飾決算で経営危機 200億円損失隠し 経理担当が不審死2012/08/24
 同社関係者らによると、同社は証券投資を行っていたが、2008年のリーマン・ショックを契機に200億円以上の運用損が発生した。融資を受けていた銀行などには、こうした損失を隠した決算書類が提出されていた。
上記で、サイゼリヤの失敗事例を交えて触れています。興味のある方、ご参照。

リーマンショックを契機・ならびに高リスクの証券投資ですので、デリバティブが絡んでいる可能性が高いと思います。輸入があるなら、長期のドル買い・もしくは、仕組債かもしれません。

銀行などには、損失を隠した決算書類を提出したとなっていますが、簿外で認められている範囲かどうかも、今後明らかになるでしょう。

銀行へ虚偽の決算書類提出

(管理人の推測では)融資を受けていない取引銀行に預金があったことにしたのかなと考えています。もしくは、融資先が複数あるならば、それぞれに違う取引先に預金があると決算書を作りわけたのかもしれません。

簡単に言えば、預金(お金)がないのにあると嘘をついていたとうことですね。無論、もっと複雑な形をとっていたのかもしれないですが(今後、明らかになるのでしょう)。

管理人の想像 EDWINが行った事

ふと思うのは、200億円以上の損失と、100億円を超える負債では数字に違和感を覚えないでしょうか?200億円以上損をだしたら、200億円以上借金増えるのではと思いませんか?

管理人は以下のケースを考えました(※あくまで想像です
何れも、経理担当者単独では困難と思います(管理人の考えです)

(1)そのまま保有して、為替の水準がある程度は、元に戻った

(2)違う金融取引を行い(バクチ)、その利益で負債が減少した

(3)会社の保有資産売却で利益を出して、穴埋めした

(4)損失が200億円以上。継ぎ込んだ元手のみでは足らず、まだ100億円以上が必要

(5)毎年誤魔化しながら、費用に計上して損失を埋めていった

融資した銀行と証券投資の金融機関は別か

エドウィンのケースを見ると、既に高リスクの証券投資を行っていた金融機関と、融資先の銀行を分けていた事が分かります。

日本の銀行による為替デリバティブ問題は、下記ご参照。銀行と企業揉めまくっています。



ただし、エドウィンのケースで言えば、金額があまりに巨額。
日本の銀行ではなく、外資系銀行や証券会社が絡んでいるケースではないかと思います。

▲金融庁からのお知らせ デリバティブ商品を契約するときのポイント

デリバティブについては、金融庁が『顧客に十分な説明をしなさい』と定めています。
今回の報道で不審な点は、エドウィンの契約相手の責任について触れていない点です。

仮に、取引相手の金融機関が十分な説明を行っていない(いないと主張する)のであれば、サイゼリヤのように取引金融機関の責任について、裁判などで触れるのではないかと思います(今後触れるのかもしれません)。

今後の注目点

あくまで、管理人が注目しようと考えている点です。何よりも報道が少ないので。

(1)どんな契約の金融商品だったのか

(2)より詳細な時系列の経緯

(3)融資先の銀行の、これまでとこれからの対応について

それにしても、もし本当に経理担当者単独で行っていたと主張するなら、チェックの甘い会社ですね。管理人は、それはないだろうなぁと推測しています。誰かが入れ知恵したのですかね?


(追記)
続報がでたので、追記。
EDWIN倒産報道の真相は、10年以上の粉飾決算だったようです。損失金額も、当初の報道よりも膨らんでいます。詳細は、リンク先をご覧下さい。かなり、深刻ですね。

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1 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

これも一般株主の資産を巻き上げるために仕組まれた倒産詐欺である。そんなことより



「笑うせえるすまん」野豚腹黒嘘吹くぞうを緊急逮捕せよw

今の野田政治を見ていると野豚が如何に憲法も首相業務も全然知らない無学無恥無礼無法の徒(江戸時代のえた非人とおなじだねw)であるかよくわかる。

こやつは首相官邸の機密費を国内外問わず際限なくじゃぶじゃぶ持ち出して国民の目を盗んでこっそり配って歩くのが首相の仕事であると腐った脳味噌で考えており、そのたいぎ大(詐)欺に豚異転で取り組む「笑うせえるすまん喪黒福造」売国国家反逆犯罪者そのものである。

地球最底辺(劇場詐欺師集団小泉盗泉の底w)のこそ泥詐欺師笑う戦争のせえるすまん野豚をただちにふん縛って泥を吐かせるべし、メタボ泥鰌が腹一杯に飲み込んだ甘下痢(天下り)ヘドロを残らず全部ね(大爆笑)

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