読売新聞記者 後藤将洋情報漏洩でクビ 誤報の内容

読売新聞の後藤将洋記者が情報漏洩でクビになりました。誤報についても報道されていますが、福岡県警の本部長通達が暴力団工藤会の手元にあったとする内容です。管理人、警察関係者からのリークが本部長通達が渡っていた内容ではないかと考えています。

取材メモを他社にメール送信 概要


2012年8月14日12時16分


 福岡県警の警部補が暴力団と接点のある男から現金を受け取ったとされる贈収賄事件に絡み、捜査関係者への取材結果のメモを、誤ってほかの報道機関にメールで送ったとして、読売新聞西部本社(福岡市)は社会部の男性記者(33)を諭旨退職とする処分を決めた。この問題などへの対応が不適切だったとして、取締役編集局長らも更迭などの処分をする。14日付の同紙で報じた。

○読売新聞記者が取材内容をメール送信

○福岡県警 警部補の贈収賄事件の取材メモ

○読売新聞西部本社 社会部男性記者を綸旨退職(事実上のクビですね)

○対応が不適切として、取締役編集局らも更迭

事件概要については、上記の通りです。管理人が気になったのは、対応が不適切であると、上司と思われる人物も処分されている点です。取材源の秘匿という、記者として最低限のルールが破られた訳ですので、速やかな対応が必要なのは、当然と思います。

処分対象者

後藤将洋記者(33) 社会部 ▲産経新聞より

井川隆明取締役編集局長(58)

井川聡社会部長(53)

警部補の所属部署の言葉

 メモは7月20日夜、男性記者が捜査関係者に取材した内容を記したもの。同夜、朝日新聞を含む福岡司法記者会加盟の新聞、テレビ、通信社の計13社の記者にメールで一斉送信された。警部補が捜査情報を漏らした見返りに金を受け取った疑いがあることを、捜査関係者が認めた内容で、関係者の所属部署とみられる言葉も書かれていた。
朝日新聞の報道ですが、朝日新聞を含むと書かれていますので間違いないですね。誤って一斉に送信したという事は、読売新聞で記者クラブ加盟社のアドレスのグループなどを作成していたということでしょうか。

報道関係者以外にも送信したのではないか

 男性記者は取材結果を同僚記者や上司にメールで伝えようとして、宛先を誤って送ってしまったらしい。他社の記者からの指摘を受けて誤送信に気付いた。

 同社は翌21日付の紙面で「警部補 組関係者に捜査情報 福岡県警聴取 現金授受認める」と報じた。その後、この取材メモは送信先以外にも広がり、一部のインターネットのサイトにも掲載された。
朝日新聞の記事では、この送信先以外にも広がった経緯がいまいちよく分かりません。産経新聞にその内容が書かれています。

読売西部本社の記者を諭旨退職 取材メモ誤送信 編集局長も更迭2012.8.14 09:37

 取材メモの内容は一部の送信先から第三者に渡り、インターネットに掲載されるなどした。さらに誤送信の内容とは別に同社は7月22~24日、「指定暴力団工藤会の関係先から県警本部長名の通達が見つかった」と誤報。県警から抗議を受け今月8日、1面に訂正記事を掲載した。
朝日新聞の記事では、この送信先以外の話はありませんが産経新聞でインターネットに掲載される経緯が書かれています。どの会社かは不明ですが情報漏えいの可能性ありですね。

文書が見つかったと誤報

 さらに、同社は7月22日付朝刊(一部地域は23日)で「工藤会側に県警内部文書」として、福岡県警が指定暴力団工藤会(本部・北九州市)の関係先を家宅捜索した際、捜査手法に関する「本部長通達」が見つかったと報道。県警は事実関係の確認を求める質問状を出し、同社は今月8日、「本部長通達が見つかった事実はなかった」として訂正した。
県警の本部長通達が見つかったとの報道は何を裏づけに報道したのでしょうか。
下記、誤報の内容。(2012年7月22日09時10分 読売新聞)


福岡県警が今年、指定暴力団工藤会(本部・北九州市)の関係先を捜索した際、捜査手法に関する県警内部文書が見つかっていたことがわかった。 
同県警では、東署の警部補が指定暴力団関係者に捜査情報を漏えいした問題が発覚しているが、今回の漏えいについて県警は、別の警察官が関与したとみている。新たな疑惑の発覚で批判が強まるのは必至だ。 
複数の捜査関係者によると、文書は県警内部でしか配られない「本部長通達」。県警は今年、北九州地区で起きた発砲事件に工藤会が関与した疑いがあるとして、関係先を捜索。その際、捜査員らが関係先で県警の内部文書のコピーを発見した。県警が県内各警察署などに、工藤会関係者への職務質問の方法について周知させるための本部長名の通達文書だった。 
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120722-OYT1T00251.htm←リンク切れ

http://logsoku.com/thread/engawa.2ch.net/poverty/1342916397/

あくまで管理人の推測ですが、捜査関係者からの情報は、本部長通達が暴力団の工藤会に渡っているという情報だったのではないでしょうか。そうでなければ、この情報がどこからでてきたのか気になります。記事を見ると、『県警は、別の警察官が関与したと見ている』となっています。

取材源の特定と情報拡散が処分の理由

 同社は取材関係者に多大な苦痛を与えたとして、男性記者を諭旨退職処分とした。さらに「本部長通達」をめぐる記事についても認識の甘さと対応の不手際があったとして、井川隆明取締役編集局長(58)を役員報酬の2カ月30%返上のうえ更迭し、井川聡社会部長(53)を降格させる処分を行う。また社会部デスクら3人と法務室長をけん責・減俸、社会部デスクら2人をけん責。コンプライアンス担当の西純一常務取締役総務局長は役員報酬の1カ月10%を返上する。
     ◇
 〈弘中喜通・読売新聞西部本社社長のコメント〉 取材源が特定されかねない情報を外部に拡散させたことは、過失であっても、報道倫理上許されないと考える。二度とこのような事態を起こさないよう、情報管理のあり方を見直すなど再発防止に努める。
取材関係者は、福岡県警の誰かが、暴力団に本部長通達を渡したと話した可能性が高いと思います。同僚であればどの警察官がどの記者に話をしているのかある程度分かると思います。それにしても、インターネットに流出した経緯も気になりますね。

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