それと同時に、保有する株式がまだ売却できていないことも指摘されていますが、情報開示と経営のスピード感がないことが浮き彫りになっています。
土地建物に根抵当権設定
業績悪化の中、銀行が巨額融資を行った為、異例の担保を要求したようです。
詳細は下記をご参照。直近3ヶ月間、2013年4月~6月の業績も非常に悪いです。
▲シャープ ツイッターつぶやきと業績悪化の理由 フォロワー4倍に激増2012/08/06
2013年3月期(2012年度) 第1四半期 連結決算概要
○売上高 4586億円(前年同期比 71.6% -28.4%)誰が見ても状況が悪いですね。大赤字になっています。
○営業利益 -941億円
○経常利益 -1,083億円
○当期純利益 -1,384億円
保有資産 広大な土地建物を担保設定 フル担保
▲シャープ、パイオニア株とネオス株を主要取引銀行に担保拠出2012年 09月 3日 19:52 JST
シャープに対してみずほCBと三菱UFJは8月末、有担保で1500億円の融資枠を設定した。ロイターの記事では、1500億円の融資枠は有担保となっていますので、シャープの本社ビル・田辺ビル・亀山工場などに担保が設定されたのでしょう。融資枠のうちいくら使うのか、担保は『など』となっているので中身の詳細に説明すべきですね。
シャープは3日、保有するパイオニア株とネオス株のすべてを主要取引銀行のみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行に担保として拠出したことを明らかにした。管理人が驚いたのは、株式の資産処分をしていなかったこと。経営陣の怠慢ですね。つまり現状は、経営陣がのんびりしている間に財務が著しく悪化、無担保では、貸出ができなかったということですね。
会社の信用力が大きく低下
シャープの格付けでは、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も先月、長期格付けを投機的水準に格下げしている。相次ぐ投機的への格下げで、シャープの資金調達をめぐる環境は一段と悪化した形だ一言で言えば、2大格付会社の格下げで、市場からの調達がほぼ不可能になったということですね。
SHARP経営陣の能力に疑問
それにしても、シャープは株式を処分していなかったり、何をしていたのでしょうか。本社が抵当に入ると報道されましたが、土地・建物の証券化を行うなどの検討も行ってきたのかも不明です。▲エドウィン粉飾決算で経営危機 200億円損失隠し 経理担当が不審死2012/08/24
先日のエドウィンの件(要因はもちろん違いますが)が記憶に新しいですが、シャープは上場企業ですので、より早く情報開示を行うべきだったと思います。
堺工場への巨額投資・提携交渉の早期締結の失敗など、経営者の失敗が酷いですね。シャープの経営危機を象徴するような出来事であると思います。
追記)
シャープの報道については、シャープ経営再建への道というブログで、細かく紹介していっています。シャープ倒産の可能性について、ブルームバーグがかなりの確率である事を報道しています。シャープの報道については、リークのような報道が続いており、注意深く見ていく必要があると考えて、ほぼシャープのみを取り扱うブログを立ち上げました。
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