大津いじめ被害者家族 一周忌の声明

大津いじめ事件から一年が経過し、被害者の父親が一周忌を迎えての声明を出していますが、ほとんど報道されていないようですので、紹介。

管理人が内容で気になった部分は、加害者の生徒が未だに謝罪に訪れていないという点です。
以下、全文転載です。



間もなく息子が亡くなってから一年が経とうとしていますが、息子に未いまだに何等なんら父親として胸を張って報告してやることが出来ずにいます。

吉原稔法律事務所の先生方を始め、大津市の越市長、第三者調査委員会の委員の先生方、中学校の生徒の方々、滋賀県警の方々、マスコミの方々、皆さん一生懸命この問題に正面から向き合って調査をしていただき、しっかり考えていただいております。

しかしながら未だに真相究明にまでは至っておらず、出てくる事実は益々ますます私達を混乱させるばかりです。

加害生徒が謝罪に訪れることもなく、只々ただただ息子の死だけが宙を彷徨さまよっているように思えてなりません。


何をどうすればこの問題は解決の方向に向いていくのか


息子の事件が大きく報道されるようになってからも「いじめ」事件は後を絶たず、命を絶つ子供の報道が出るたびに今やっていることはこれでいいのだろうかと頭を抱えます。


最近良く人に尋ねます。

この「いじめ問題」を直ぐに無くす為に、何か一つしか対策が打てないとしたらあなたはどんな「対策」を講じますか? といった質問です。

しかし私を含めて帰ってくる答えは一つでは収まらず、質問の答えにはなりません。

考えれば考える程どれもこれも問題を発生させる相関関係にあり、一つに絞ることが出来ません。


先生の考え方を変えさせれば良いのか?
教師の数を増やせば良いのか?
「いじめ」は悪なのだと教える授業を増やせば、「いじめ」をする子供はいなくなるのか?
教育委員長を公選制にすれば良いのか?
教育委員会自体の在り方を改善すれば良いのか?
少年法をもっと厳罰化すれば良いのか?
文部科学省の学校に対する指導方法を変えればよいのか?
「学校教育法」を見直せば良いのか?
今の社会の構造自体に問題が有るのか?
色々掲げてみるものの、これだという即効性が有り、有効な対策が出てきません。どれもが問題に思えてきます。

ただこの一年を通して感じたことは、一つの命について尊ぶ気持ちが、教育現場では非常に希薄だという事でした。


今はまだ原因を考える前の「いじめ問題」に関する現状の把握をしている状況です。

時間はかかっていますがまずどのような「現状」が学校教育現場に存在しているのか?

これをしっかり出していく事がこの問題の解決への近道だと考えております。


どんなに頑張っても息子は戻ってくることはありません。

ただ、もし息子がこの「いじめ問題」を解決することを「使命」として生まれてきのであれば、私達は彼に代わって,その使命を果たしていくことが何より重要なことだと考えています。


今、学校現場で働かれている教師の方々にお願いです。

「いじめ」の問題を他人事や他の地域で起こっている問題として捉えず、自分たちの学校でも日常茶飯事に起こっている問題なのだと捉えてください。
力の弱い人を力の強い人が助けなければならないのだということを教えてください。
能力の高い人が能力の低い人の足らない部分を補う使命が有るのだということを教えてください。
人の個性をいじめの対象とするのでは無く、個性こそが、これからの世の中に必要なアイデンティティーなのだと教えてください。
今すぐできることは沢山あるはずです。教育現場を支えているのは現場の先生達なのですから。

今「いじめ」の問題の中にいる生徒さん達をどうか被害者と加害者にしないで下さい。

そしてどうか子供の声に耳を傾けてください。「どうしたの」と問いかけてください。

それが出来る一番身近な正義の味方「アンパンマン」は先生達なのですから。


この問題は私達だけの問題とは捉えていません。どうか全国の方々の知恵を出し合って解決に導く方法を考えていきましょう。

今後とも皆様のご協力お願いいたします。

息子の父親より

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1 件のコメント:

山田純 さんのコメント...

本当の親なら仕返しに行き●をはねるべきだろ いくら日本が少年法という●人許可証をつくっても俺だったら自分が●刑になっても●しに行くな! そうでないと死んだ我が子が成仏できない! 教育委員会のクズどもをトンカチで成敗してやりたい

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