ウイルス感染 遠隔操作事件 犯人の使用ソフト名をTorと公表

大阪府警のウイルス感染、冤罪事件。警察が、犯人がインターネットにアクセスする際に使用していたソフト名を公表しました。

管理人は、むしろ、ウイルスが混入していたフリーソフト名を公表すべきと考えます。


外部から被害男性のソフトへの接続方法について

遠隔操作できるウイルスに感染したパソコンが犯罪を予告する書き込みに悪用され、無関係とみられる男性2人が逮捕された問題で、大阪の事件では、外部からの遠隔操作の際に発信元を特定できないようにする特殊なソフトが使われていたことが分かり、警察は高度な技術に詳しい人物が関わった疑いが強いとみて調べています。
簡単な事件概略。
男性2人が逮捕されましたが、大阪府警と三重県警では、対応が全く異なっています。

大阪府警と三重県警の対応比較

北村真咲 冤罪事件 検察 立件は空気  2012/10/08


・大阪府警と三重県警の比較

大阪府警 書込 7/29→逮捕 8/26→釈放 9/21

三重県警 書込 9/10→逮捕 9/14→釈放 9/21


大阪府警の対応があまりにも稚拙なため非難を浴びています。
日付で並べると明らかですが、大阪府警の捜査進展が非常に遅いです。

加えて、大阪の事件で、今さら匿名化ソフトが使われていたと発表して、墓穴を掘っています。

警察が匿名化ソフトの名前を公表

このソフトは「Tor」と呼ばれるもので、このソフトを備えたコンピューターどうしがネットワークを作り、その中の複数のコンピューターをランダムに選んで経由し、通信を行う仕組みです。
ソフト概要について、報道されています。

上記のように、このソフトをインストールしたPCを、いくつか経由することで、誰がアクセスしたのか分からなくする、匿名化するソフトです。

Tor Wiki
Tor(トーア、The Onion Router)は、TCP/IPにおける接続経路の匿名化を実現するための規格、及びそのリファレンス実装であるソフトウェアの名称であり、P2P技術を利用したSOCKSプロキシとして動作する。
報道では、あたかも新たに発見したかのように、報道されていますが、警察は既に痛い目にあっています。

警視庁の情報流出で使用事例あり


経由するコンピューターには通信経路が記録されず、発信元の追跡は極めて困難だということで、最近では警視庁のものとみられる国際テロに関する内部文書がネットに流出した事件でも使われていました。
今回が初めてかと言うと、前例があります。
なぜ、今回分からなかったのか、報道を少し見てみます。



大阪府警察 逮捕の実態 ウイルス捜査で手抜き 2012/10/14

府警は不正指令電磁的記録作成・同供用容疑の適用を視野に接続ルートを解析し、プログラムの作成者や接続元の特定を進めている
大阪府警は、慌てて接続元の特定を進めています。
三重県警と比較して、十分な時間をとっていましたが、きちんと調べてなかったのでしょうか。


警察内部で、過去の捜査事例集のようなものはないのですかね。

今後の捜査と警察の情報公開について

警察は、高度な技術に詳しい人物が遠隔操作に関わった疑いが強いとみて調べています。
管理人は、大阪府警がどういったことを調べて逮捕に踏み切ったのか。
冤罪である点を考えると、速やかに公表すべきであると思います。


北村真咲 誤認逮捕 原因は無料ソフトと大阪府警 2012/10/08


Torは、インターネットにアクセスする際に用いられていますが、肝心のウイルスが混入されていた、フリーソフトについては、未だに名前が公表されていません。

捜査の仕方が信用できないので、早くソフトの名称を公開すべきであると考えています。
公開できないのであれば、その理由を説明すべきです。

Torの動画





匿名インターネット用フリーソフト「Tor」

興味のある方は、上記ご参照。
警察は、犯人がインターネットにアクセスする際のソフトを公表していますが、意味ありますかね?

管理人は、むしろ、ウイルスの入ったフリーソフトの名称を公表するほうが優先だろうと考えています。ウイルスのファイル名は『iesys.exe』と公表されていますが、画像編集ソフトの名称はでていないと思います(もし、ご存知の方がいれば、教えて下さい。見つけられませんでした)。

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