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茂木健一郎氏の主張に対して、飯田哲也氏が反論。
茂木氏のスタンスとしては、エネルギー安全保障の観点から再稼動容認と考えているようですが、現時点での原発再稼動に対して反対しているようにもとれる内容です。
飯田哲也氏のつぶやきの前後で、皆様はどのように感じるでしょうか。
追記)茂木氏の最後の方の話の流れ、誰かに被るなぁとおもったらこの人でした。
portirland: なでしこジャパンの丸山桂里奈選手(元東京電力社員)、4月にブログ炎上。3月の事故当初に何か聞いてた?
やたらと作業員を応援する文言を入れまくります。
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 09:51:01 from web リスクマネジメントの観点から言えば、たとえばこの夏の電力が「名目上」足りても、バックアップを用意しておくのが妥当。東電や関電のマネジメントを批判している人たちが、自分たちも同型の間違いを犯していることに気づかないのは不思議です。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 09:52:23 from web 福島第一原発における最大の過ちは、バックアップ電源を高い場所においておかなかったことでした。この点、東電には弁解の余地はない。しかし、東電を批判する人たちが、同じようなリスクマネッジメント上の過ちを犯しては、元も子もない。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 09:53:34 from web 原発がなくてもいい、自然エネルギーで足りる、節電すればいい、と主張している人たちは、東電と同じような、リスクマネッジメント上の過ちを犯しているように思います。東電はリスク管理が下手だったかもしれないが、批判している人たちが、それよりも上手だとはぼくには思えません。 |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:43:05 from web 【茂木さんへ反論1】茂木健一郎さん(@kenichiromogi)が再稼働容認・原発維持の立場を主張。影響力大な方だけに反論する。茂木さんの「リスクマネジメント論の観点からバックアップを用意」は同意。しかし原発再稼働への直結は短絡 @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:44:04 from web 【茂木さんへ反論2】バックアップは多様。第1に市場や情報を利用した様々な合理的な節電策。東京都の報告では照明対策や空調対策で昨年業務部門で25%節電。村上憲郎さんの試算ではDR市場活用で関西電力管内500万kW・16%もの節電可能性 @t_ishin@kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:44:36 from web 【茂木さんへ反論3】バックアップは多様続き。第2に西日本の電力会社6社の電力融通可能性はピーク時でも900万kW可能性(ISEP試算)。自家発は2〜300万kW追加可能性。需給の改善で揚水発電をピーク時に昨年並み465万kW利用可能 @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:45:26 from web 【茂木さんへ反論4】他方、原発再稼働でもリスクマネジメント的に問題。原発は今日本で頻発する小さな地震で停止する可能性、一旦停止すると核特性的に最低2週間、再点検を含むと夏中は再稼働できず。いずれにせよ原発抜きの安定供給対応は必須 @t_ishin@kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:46:45 from web 【茂木さんへ反論5】大阪府市8条件のとおり原発再稼働は「電力需給リスクマネジメント」だけでない。正当な政治手続きの欠落、安全性の観点から最低限用意すべきリスク対応等を指摘。政府は安全性でも必要性でも全く無策・無対応 @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:48:01 from web 【茂木さんへ反論6】原発のリスクは「black swan event」を真剣に捉えよ。決定的な違いは原発事故が保険不能、市場で受け入れ不能という事実。残余のリスクを暗黙で国つまり国民が背負い、もはやそれも背負いきれない現実を見よ @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:48:20 from web 【茂木さんへ反論7】ドイツの試算では原発事故のリスクは680兆円(p.tl/9YZT )。保険料で7000円/kW時の上乗せが必要。この残余のリスクの大きさや核廃棄物の非倫理性がドイツの脱原発を最終的に決定 @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:49:10 from web 【茂木さんへ反論8】茂木氏が原発オプションを維持する論拠に「人類のエネルギー事情切迫との判断」。しかし原発はし世界の一次エネ量の5%に過ぎず世界の総原発量も減る事実を見よ( p.tl/7Cb6 p7,p12) @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:50:40 from web 【茂木さんへ反論9】世界の原発が減る理由。第1は老朽化(平均寿命22年 p.tl/7Cb6 p16)。第2に高騰と遅延・投資忌避による新設の遅滞(cooper報告 p.tl/8Otz ) @t_ishin@kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:52:33 from web 【茂木さんへ反論10】最悪の代表例がコストが5倍に高騰し今も未完のフィンランド・オルキルオト3号機は「原発経済面のチェルノブイリ」。それで仏アレバはあわや倒産に。仏フラマビル原発、米サウステキサス等も同じ傾向。原発は時代遅れ技術 @t_ishin@kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:53:56 from web 【茂木さんへ反論11】他方、再エネは飛躍的成長。世界自然エネ白書(p.tl/UfIV )を見よ。風力は昨年比20%増の4300万kW増えて2億3千万kW。あと3年で原発の総設備容量(3億7千万kW)を越える @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:54:25 from web 【茂木さんへ反論12】独では再エネ電力が6%@2000年→17%@2010年実績→35%@2020年→80%@2050を目論む。デンマークは2050年まで、スコットランドは2020年までに自然エネルギー100%を国家目標に @t_ishin @kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:54:49 from web 【茂木さんへ反論13】以下は本質論ではないが。茂木氏の「原子力が、電力会社や原子力村の利権の道具になっているという見方に与しない」というのは、様々な不正・歪み・非公式の圧力・権力が行使されてきた事実を無視したナイーブな意見でしかない @t_ishin@kogashigeaki |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 11:55:48 from web 【茂木さんへ反論13】茂木氏の「福島第一原発における最大の過ちはバックアップ電源を高い場所においてなかったこと」はあまりに表層的。津波のリスクを知りつつ握りつぶした事実。地震破壊説も未検証、国の規制の不作為・事後の無策無能などもあり @t_ishin@kogashigeaki |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 12:43:04 from web 飯田さん、こんにちは、拝読し、勉強させていただきます! @iidatetsunari【茂木さんへ反論1】茂木健一郎さんが再稼働容認・原発維持の立場を主張。影響力大な方だけに反論。茂木さんの「リスクマネジメント論の観点からバックアップを用意」は同意。しかし原発再稼働への直結は短絡 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:48:13 from web さて、飯田さんからいただいたツイートも読ませていただいたことですし、今日の時点での、私の原発に対する見解をまとめて、この問題についてはしばらく沈黙したいと思います。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:50:02 from web これからのツイートで、現時点での見解を表明したあとは、私はしばらく沈黙して「考慮時間」に入ることにします。原発は重要な問題だとは思いますが、どちらの立場の方も、使っている表現があまり論理的ではなく、そのような意味のない言い合いに巻き込まれるのはあまり好きではありません。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:50:08 from web その点、飯田さんの文章はポイントをついていて参考になりました。ありがとうございます。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:52:03 from web 結論:私は、原発の現時点での再稼働を求めません。理由:福島第一原発の後の国民的議論の中で、合意が形成されていない以上、原発を急いで再稼働させる条件がないと考えます。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:53:15 from web 社会的実験:原発なしで日本の電力が支えられるのかどうか、社会実験をすれば良い。足りると主張している方々が正しいのか、足りないと主張している方々が正しいのか、その影響も含めて、実際にやってみれば結論が出るでしょう。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:54:44 from web 再稼働の準備:ただし、不測の事態に備えて、原発を可及的すみやかに稼働させる準備だけは、しておくべきだと考えます。節電しても、なお無視できない影響がある場合は、すみやかに稼働して、電力を供給する準備をしておく。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:55:28 from web 陰謀説の停止:原発と同時に、電力会社、政府、メディアに対するいわれのない陰謀説も、停止する。論理やエビデンスに基づかない感情論は、意味がありません。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:57:19 from web エネルギー安全保障:私は、原発の停止による発電コストの上昇をもって、直ちに原発の必要性を主張するものではありません。あくまでもエネルギー安全保障を第一に考える。その意味で、原発というオプションは、維持するべきものと考えます。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 13:59:07 from web 徹底した透明性:電力会社、政府、メディアは、余計な陰謀史観を勢いづけさせないためにも、今後、政策決定の過程を、徹底的に透明にすべき。原発政策についての意志決定は、日本の民主主義の成熟の試金石となるべきでしょう。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 14:01:42 from web 現場で働いている方へのエール:福島第一原発で働いている方々、各地の原発で、保守、点検、修理等にかかわっている方々に対して、物心共にエールを送りたい。今後の困難な状況の下で、原発の現場にいる方々の元気が、日本の元気の素です。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 14:03:12 from web 放射線の健康被害についての透明性:客観的なデータの提供と、健康被害についての科学的知見を、徹底的な透明性の下開示することで、リスクの正しい評価と、もし過剰な不安があるならばその払拭、風評被害の防止に努める。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 14:06:45 from web 私の意見の要約:原発の再稼働は、国民的合意ができないうちは行わなくてもいいと考えます。不測の事態に備えて、再稼働が可及的すみやかに行える準備はしておくべき。エネルギーのコスト上昇は甘受したとしても、エネルギー安全保障は看過すべきではない。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 14:07:57 from web 最後に一言:脱原発、反原発を唱えている方々が、(主観的)善意に基づいていることは理解しますが、その言説はしばしば感情的で、他者に対する想像力や敬意に欠けています。目的が正しければ、手段や表現は何でも良いということにはなりません。 |
茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2012/05/06 14:10:13 from web 以上のツイートを持って、私は、原発問題についての発言をしばらく控えます。事態の推移を見守り、自分でもいろいろ調べ、考える「考慮時間」に入ります。状況の変化によっては、また発言するかもしれません。みなさん、それぞれの現場で、どうぞ有意義にお過ごしください。 |
飯田哲也 tetsu iida@ISEP (@iidatetsunari) 2012/05/06 14:11:17 from web こちらこそ、よろしくお願いいたします!建設的な議論は社会知を高め、社会全体の水準を一段階上げると思います。 @kenichiromogi 飯田さん、こんにちは、拝読し、勉強させていただきます! |
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