小林製薬や海遊館ファーストサーバのミスで、ウェブやメールなどデータ消失か官公庁と企業5000社が被害

小林製薬のウェブやメールのデータが消失した可能性が判明しました。

概要は、ファーストサーバというレンタルサーバー会社の保管していたデータが消え、顧客企業に影響がでています。被害は官公庁と企業多数ということで、影響と原因が懸念されます。

小林製薬のホームページ

概略

レンタルサーバーとは、物凄く簡単に言えば、ホームページなどのデータを、保管しておく場所です。
インターネットでの情報発信を手助けするサービスとでも言うべきでしょうか。

この大手企業で、障害が発生。大きな影響がでているようです。

レンタルサーバー会社でデータ消失　５千社・団体に影響
2012年6月22日21時56分

　ヤフーの子会社でレンタルサーバーを提供している「ファーストサーバ」（大阪市）は２２日、プログラムミスで、同社のサーバー利用者の一部でメールやホームページのデータが消失したと発表した。全国の企業や自治体など約３万の取引先のうち、小林製薬や大阪市の水族館「海遊館」など約５千に影響が出たという。

　同社は、企業などがホームページを運営するためのサーバーを貸し出している。２０日にウイルス対策などで一部のシステムを更新したところ、プログラムに欠陥があり、データが消えたという。

　取引先に電話などで連絡するとともに復旧作業を進めているが、取引先がデータのバックアップをとっていないと、復元できないものがあるという。

顧客企業のコメント小林製薬

消費材を売る会社ですので、企業側も気になるところと思います。

消費者としては、個人情報が絡んできますので、本当にデータはなくなったのかどうかも気になるところではなります。

ファーストサーバ障害：ユーザーの小林製薬「影響を測る術がない」冨田秀継（編集部） 2012年06月22日 16時05分

（中略）

小林製薬では「今回（の障害で）どのくらいの影響があったのか、（インパクトを）測る術を持っていない」（同社広報）と不安な気持ちをのぞかせているが、「現時点でお客様（一般消費者）からのお問い合わせは確認できていない」（同社広報）ともコメント。製品情報はコーポレートサイトにも掲載しているため、消費者への情報提供は途絶えていないとの認識だ。

　今後の対応については、「（障害が起こったウェブサイトの）数が多い。また、サイトは商品の広告的要素を持っている。今回は大企業から個人までが被害を受けているが、同じように対応していくことになるだろう」としている。

　小林製薬では順次、ウェブサイトを復旧させていきたい考え。状況が落ち着いた後で「ファーストサーバと話し合うことになるだろう」としているが、障害発生後、先に連絡を取ったのは小林製薬側。「ファーストサーバも時間がなさそうな様子だった」とのことで、ユーザーへの対応も遅れていることが見て取れる。

賠償は限定的か

ファーストサーバ障害問題：「顧客のデータ消失は前代未聞」--ITR内山氏怒賀新也（編集部） 2012年06月22日 13時33分

（中略）

だが、これをユーザー企業が法的手段に訴えても、満足できるような補償は受けられないだろう。一般に、契約内容は障害時に「利用料を全額もしくは半額返還する」といったものであり、あくまでも企業が支払った金額が対象になる。

　契約書に規定がない限り、障害によってビジネスが止まったことによる損害というのは、想定される損害額が10億円でも100億円でも賠償請求は難しい。あるとすれば、和解金もしく違約金という形だろう。個人情報を漏えいした際に、各種のカードを配ったりすることがあるが、そういった対応が1つの目安になる。

（中略）

契約に記載されているようです。
ただし、その賠償は限定的な範囲に留まるとのこと。

会社によっては、業務データを置いているところも多いと思います。
業務が停止するなどのリスクは、見逃せないものだと思います。