日立の原発受注をリトアニア議会が承認しました。
海外契約は初めて。福島第一原発事故後、初の案件になります。
場所
場所が上記。バルト三国、分かりにくいですね。
北から順番にエストニア・ラトビア・リトアニアになります。
日立とGE ビサギナス原発を共同受注
議会が賛成多数で承認
議会の承認が得られたようです。
ただし、これでまだ決定ではないようです。
リトアニアに建設する原発ですが、ラトビアなど周辺国に送電する契約となっているようです。
後は、議会の承認待ちだったようです。並び替えると下記です。
時系列に並び替え
○2011年7月 日立がリトアニア政府から優先交渉権
↓
○2012年3月 日立がリトアニア政府と契約
↓
○2012年6月 日立と契約をリトアニア議会が承認
↓
<これから> 送電する周辺国の合意を得る
事業規模と契約詳細
○原発の事業規模は、約4000億円
○日立とGEの共同受注となっています。
共同出資プロジェクト
この原発建設ですが、リトアニアの単独案件ではなくラトビア、エストニアの共同出資プロジェクトとなっています。緑の国の北、もう1つ北の国がこの二カ国になります。
ロシアのリスク
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物語 バルト三国の歴史―エストニア・ラトヴィア・リトアニア (中公新書)
なぜ、このような巨大原発を作ろうとしたかというと、ロシアが要因のようです。
バルト三国が、ロシアの侵略や植民地として苦しめられてきたことは有名ですね。
文中に出てくるカリーニングラードは、リトアニア(緑の国)の横の小さい場所。
ロシアの飛び地です。
この地域、天然ガスのパイプライン敷設でも火花を散らしています。
今回の原発建設計画は、ヨーロッパのエネルギー安全保障の観点から見た、地域の覇権争いの一環のようです。
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