(重要)2号機格納容器の毎時72.9シーベルトの環境下では、ロボットの活動はほぼ不可能である。従って、燃料取り出しは現状、不可能。




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管理人は、この毎時72.9シーベルトを計測したという報道を見たとき、半導体が大丈夫なのか疑問でした。

無論、メルトスルーした燃料の取り出しなんか無理じゃないのかという考えです。
それを改めて裏付ける報道がでてきました。

(重要)2号機格納容器で毎時72.9シーベルト検出!6分いると、1ヶ月以内に死亡。

3月に上記のないように書かれていた報道がありましたが、管理人はこんな環境下では、ロボットがぶっ壊れると思っていました。

工場や、宇宙で活用される場合であれば決められた場所で用いられるロボットアームのみでよいのですが、格納容器にたどり着くまでに、階段の上り下りやドアの開閉など細かな他の作業を行うための能力が必要となるからです。

週刊朝日が、技術使用について以下のように言及しています。


毎時3シーベルト以上、累計100シーベルト(100グレイ)以上


週刊朝日は、2時間で破壊となっていますが、間違えています。毎時3シーベルトというのは、遮蔽を考慮してここまで行動可能という数字です。

従って、活動可能な2時間どころの話です。
ロボットが、戻ってくることを考える必要があるのからで、現場がロボットの残骸だらけで作業できなくなってしまうからです。

2号機の格納容器で観測された、毎時72.9シーベルトというのは、現在の技術レベルでは、対応できるロボットがないのです。
そういう状態で、燃料取り出しなどと簡単に言うのは、詐欺ですね。

週刊朝日も遠慮せずに役人の名前を書けばいいのに。
そんな高機動のロボットないねんから。


週刊朝日 2012年4月13日号

東電は3月27日、福島第一原発(フクイチ)2号機の格納容器内で毎時72.9シーベルトの放射線を観測したと発表した。人は7シーベルトを浴びると100%死亡するとされている。72.9シーベルトは5分46秒でそれに至る数値だ。

この数値、問題になるのは人間だけではない。フクイチの現場では現在も千葉工業大や東北大などの合同チームが開発した災害対応ロボット「Quince(クインス)」などが活動している。だが放射線は、機械からさえも瞬時にその機能を奪う。

クインスの開発段階で、放射線に耐える能力を検証した東北大大学院の水谷圭司准教授が言う。

「放射線でいちばん厄介なのは、ロボットを制御する半導体への影響です。半導体は放射線に圧倒的に弱い。放射線が強い宇宙空間で使われる半導体と同様、ガンマ線を通さない厚い鉛で遮蔽しないと、半導体がすぐ壊れてしまう。しかし鉛で遮蔽すると機動性が落ちるので、高い放射線量の下で使うことを想定していない『クインス』は鉛で遮蔽していません

そこで気になった点がある。格納容器内の調査や補修に求められる「技術仕様」のうち、放射線に耐える能力は「毎時3シーベルト以上、累計で100シーベルト(100グレイ)以上」となっていることだ。

この程度の技術仕様で毎時73シーベルトの放射線を浴びたら、2時間も持たないではないか。

所轄する資源エネルギー庁の担当部署は、

「技術仕様は最低限、これだけのものが求められるということですので、実際には時間管理をしたり、遮蔽物をつけて耐放射線性能を高めたり、得られた技術をうまく改良しながら使っていくことになります」

と言うが、果たして大丈夫なのだろうか。



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