読売新聞は、電力会社の大赤字に言及。総合商社、三菱商事利益5000億円への、「絆」「痛みの分かち合い」に触れず。


読売新聞は、ことあるごとに「絆」「痛みの分かち合い」と叫んでいます。ところが、その仕入先である業績絶好調の総合商社には、何も触れていません。業界トップの三菱商事を例にあげれば、莫大な利益を挙げています。




(2012年5月4日09時57分  読売新聞)
 電力
 政府は、原子力発電所が再稼働しない場合、電力9社の2013年3月期決算(単体)の税引き後利益が全社赤字となり、赤字額は計2兆6765億円に達するとの試算をまとめた。


 赤字額の合計は、12年3月期(東京電力は見込み)の1兆4963億円の約1・8倍に達する。原発を代替している火力発電の燃料費負担が電力各社の経営を一段と圧迫することになり、各社が電気料金の値上げに踏み切る可能性もある。

 13年3月末まで全原発の停止が続いた場合の火力発電に使うLNG(液化天然ガス)などの燃料費負担が経営に及ぼす影響を試算した。

 各社のコスト削減や、不動産売却などの特別利益などが及ぼす影響は除外した。2日に開かれた政府の有識者会議「需給検証委員会」で提示された。

 12年3月期決算を発表していない東京電力の赤字額は、業績見通しである6650億円の赤字をもとにしており、赤字額は約1・6倍の1兆594億円に拡大する。原発依存度が高い関西電力の赤字額は12年3月期の約2・7倍の7020億円、九州電力は約2・2倍の3885億円に達する計算だ。

読売新聞は、電力会社の莫大な損失の可能性について言及しています。

ところでこの火力発電の燃料をどこから買うかを考えると、真っ先に浮かぶのが総合商社です。連休明けには総合商社の雄、三菱商事の決算が発表されます。


2012年5月8日(火)13時に決算発表 資源部門の莫大な利益が予想されています。


どれだけの利益を12月末までであげているのか。

下記の画像をご覧下さい。

2011年度第3四半期 決算説明会 2012年2月1日

9ヶ月間で3700億円、年間で約5000億円の利益が見込まれています。

読売新聞は絆と痛みの分かち合いを求めないのでしょうか?


これだけ業績が好調なのです~、電力会社はもっと値下げ交渉をすべきですね。

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