脳死判定 男児の両親が送った言葉と経緯 息子を誇りに思っています



脳死判定に6歳未満男児が認定されました。両親が送った言葉と経緯を掲載。

「このようなことを成し遂げる息子を誇り思っています」という言葉に驚きました。自分ならば、この言葉・コメントを出せるのかなと、逡巡してました。



両親の言葉

自分ならこんなコメントを出せるのか逡巡していました。


2012/6/14 20:16


 脳死判定を受けた6歳未満の男児の両親は14日、日本臓器移植ネットワークを通じてコメントを出した。


 息子は、私たち家族が精いっぱい愛情を注いで育ててきました。元気な息子のわんぱくにふり回されながらも、楽しい時間を家族みんなで過ごしてきました。


 本日、息子は私たちのもとから遠くへ飛び立って行きました。このことは私たちにとって大変悲しいことではありますが、大きな希望を残してくれました。息子が誰かのからだの一部となって、長く生きてくれるのではないかと。そして、このようなことを成しとげる息子を誇りに思っています。


 私たちのとった行動が皆様に正しく理解され、息子のことを長く記憶にとどめていただけるなら幸いです。そして、どうか皆様、私たち家族が普段通りの生活を送れるよう、そっと見守っていただきたくお願い申し上げます。

経緯 内容まとめ

経緯

○低酸素性脳症で入院

○6月7日 脳に重篤な障害

○6月7日 家族から臓器提供の申し出

○6月10日 富山大病院の主治医、回復が困難な状態と判断 男児の死因は低酸素性脳症。

○6月12日午後8時10分 脳死判定と臓器提供に承諾

・両親や親族8人が臓器提供を承諾

・同日夜、両親が承諾書に署名

○6月13日午前9時15分 1回目の脳死判定が終了

○6月14日午後2時11分 2回目の脳死判定が終了←1回目から24時間時間 超過が必要

今後

○6月14日夜対象者を絞り込み

○6月15日会見で、詳しい経緯などを説明予定

○6月15日正午ごろ 摘出予定

内容

○今回 177例目の脳死移植

○1997年 法改正後 脳死での臓器提供を認めた臓器移植法

○2010年7月以降 脳死移植が可能な年齢を15歳未満に拡大

○2011年4月 関東甲信越地方で10歳以上15歳未満の男児に初めて脳死判定。

○15歳未満の臓器提供は2例目 6歳未満の幼児からの提供は国内で初めて。

○家族が提供に承諾した臓器は心臓、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸、眼球

動画 コメント参照



報道 経緯


6歳未満初の脳死判定 家族が承諾、臓器提供へ 
2012/6/14 20:05


 日本臓器移植ネットワークは14日、富山大病院(富山市)に入院していた6歳未満の男児が改正臓器移植法に基づき脳死と診断されたと発表した。家族の承諾があり、臓器提供が実施される見通し。脳死移植が可能な年齢を15歳未満にも広げた2010年7月施行の改正法を適用した。6歳未満の幼児の法的な脳死判定と脳死移植は初めてとなる。


 同ネットワークによると、男児の死因は低酸素性脳症。富山大病院の主治医が10日、回復が困難な状態と判断した。同ネットワークの説明を受け、家族が12日午後8時10分に脳死判定と臓器提供に承諾した。


 同法の手続きに従った男児の脳死判定は、1回目が13日午前9時15分に始まり、2回目の脳死判定が終了したのは14日午後2時11分。同ネットワークが病院に確認したところ、男児に虐待を受けた形跡は見られなかった。


 家族が提供に承諾した臓器は心臓、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸、眼球。富山大病院は15日に会見して詳しい経緯などを説明する。


 脳死での臓器提供を認めた臓器移植法は1997年に施行。当初は本人の書面による意思表示が条件だったが、改正法では家族承諾で脳死判定と臓器提供ができるようになり、15歳未満からの脳死移植も可能になった。今回は177例目の脳死移植となり、法改正後では91例目。昨年4月には、関東甲信越地方で10歳以上15歳未満の男児に初めて脳死判定があった。




6歳未満の男児、脳死判定…国内初の臓器提供へ

(2012年6月14日20時33分  読売新聞)


(中略)
 心臓、肺、肝臓など7臓器が提供される予定。同法が完全に施行された2010年7月以降、15歳未満の臓器提供は2例目、6歳未満の幼児からの提供は国内で初めて。


 同ネットワークによると、男児は低酸素性脳症で入院。今月7日、脳に重篤な障害が起きていることを主治医が家族に説明したところ、同日中に家族から臓器提供の申し出があったという。移植コーディネーターの2度の説明を受け、12日に両親や親族8人が臓器提供を承諾、同日夜、両親が承諾書に署名したという。


 6歳未満の子どもの脳は回復力が高いため、脳死判定は24時間を空けて2度行われ、最終的に14日午後2時11分に脳死と判定された。


 同ネットワークは、14日夜現在、移植施設の絞り込みを行っている。臓器の摘出は、15日正午ごろから始める予定。


(中略)

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