ドイツで太陽光の発電量が原発20基分達成 フランスの政策失敗とスペインは需要の60%以上を風力で達成

ドイツが太陽光の発電量が原発20基分達成しました。フランスの政策失敗によるドイツからの電気購入と、スペインが需要の60%以上を風力発電で一時、達成したことと合わせて紹介。

ドイツの事例


太陽光で原発20基分 ドイツ 過去最高2200万キロワット発電

【ベルリン=弓削雅人】


 ドイツの太陽光発電量が、5月25、26日に原発20基分に相当する過去最高の2200万キロワットを記録したことが、同国の再生可能エネルギー研究所(IWR)の調べで分かった。好天の影響だが、同研究所のアルノッホ所長は「過去にこれほどの太陽光発電をした国はない」と指摘している。欧米メディアが伝えた。


 同所長は、工場やオフィスが稼動した平日(25日)で電力需要の3分の1を、休みの土曜(26日)では、ほぼ半分を太陽光発電で賄えることが実証されたと強調した。エネルギー業界の 調査では、同国の昨年の発電量に占める太陽光の割合は約3%。


 ドイツは、東京電力福島第一原発事故を受け、2022年までに国内17基の原発を全廃する脱原発政策を決定。再生エネの電力比率も、現在の約20%から2020年に35%まで引き上げる計画だ。太陽光発電の能力も昨年までの二年間で約1500万キロワット増強し、計2500万キロワットとしている。

管理人へーっと思ったのですが。
どうも下記が抜けていたようですね。ネットにアップした人が切ったのかな?

記者は同じですしね。
何れ(というか既に)議論になるのですから、普通にヨーロッパのやり方がよいのかどうかを見て、取捨選択して考えればいいと思います。


【ベルリン=弓削雅人】
(中略)
ただ、太陽光発電は従来の電力買い取り制度が、安価な中国製発電パネルに対抗する競争力向上を妨げている上、電力価格の上昇につながるとの指摘が政府内で噴出。メルケル首相は三月、太陽光発電への補助の大幅削減を連邦議会(下院)で可決させた。しかし、連邦参議院(上院)は、太陽光発電メーカーの破綻を招き、エネルギー転換が進まなくなるとの立場から削減を承認していない。

フランスとスペイン

事実としてフランスがドイツから、太陽光を含めた電気を買ったという実績もある訳です。
フランスの失敗の事例が下記。

フランスの事例


フランスは、今まで原子力発電に電気を頼っており、余った電気をドイツに売却したり、自国内での消費量を増加させるために、家庭の熱源を電気にかえるなど転換を政策で促してきていました。

暖房需要を、ガス暖房→エアコンにシフトしてきたことなどで、冬の急激な需要増加に対応できなかったという仕組みです。結局、政策が重要になってくる訳です。

スペインの事例


▲スペインの風力発電所の発電量が、2012年4月16日午前3時48分に、スペインの需要の60%以上を記録!発送電分離した国。
午前3時48分に、スペイン半島(イベリア半島?)の需要(21098 MW)のうち60.46パーセントを風力発電(12757 MW)の発電を記録しています。
モニタリングデータがあるので興味ある方はどうぞ。

日本の再生可能エネルギー産業をどのようにして育成していくかについては、各国の成功例と失敗例を比較、日本の地理を考えながらやっていけばいいと思います。

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