北海道電力 警察捜査情報大量流出 暴力団組長逮捕

北電の社員がやくざの弟に警察捜査情報を流していました。当初報道から件数が拡大、1300件漏洩したことが判明、暴力団組長が逮捕されました。警察が誰をターゲットにしていたか、だだ漏れだったということですね。ほくでんは、情報権限をどうしてたかなど説明すべきでしょう。

当初の報道



2012.7.27 22:24 [窃盗・ひったくり]
 北海道警が北海道電力にした捜査照会の記録を持ち出したとして、北海道警函館中央署は27日、窃盗の疑いで、北電函館支店社員、小林めぐみ容疑者(36)=函館市大森町=と、弟の指定暴力団山口組系組員、小林大幸容疑者(35)=同市陣川町=を逮捕した。

 中央署は、捜査状況をつかもうとする暴力団関係者に渡った可能性もあるとみて捜査している。

北海道警が、北海道電力に行った捜査照会を、北電の社員が情報漏洩していることが報道されました。姉弟の犯行で、姉が電力会社社員、弟がやくざであると報道されています。

内容と当初の情報漏洩件数


 逮捕容疑は、2人は共謀し、2月16日午後6時35分ごろ、支店が中央署から受けた捜査照会記録などを、パソコンを使って印刷し、用紙1枚を持ち出したとしている。

 用紙には、9件分の照会元や日時、内容が記され、一部には捜査の対象となった個人の氏名、住所、電話番号も含まれていた。大半は中央署が問い合わせたものだった。
捜査情報記録には、警察が捜査していた人物の氏名、住所、電話番号が記されていたと報道されています。お金の動きだけなら、銀行に頼めばいい話ですので、個人の電力使用量に異変がないのかチェックされていたと考えるのが妥当ではないでしょうか。

この件ですが、捜査が進み、情報漏洩の件数がさらに膨大な件数になっています。

窃盗でやくざの組長が逮捕


▲北電社員情報漏えい:窃盗容疑で組長逮捕 予備

毎日新聞 2012年08月21日 北海道朝刊

 北海道電力に対して警察が捜査照会するなどした記録を持ち出したとして、北電2件函館支店の女性社員らが逮捕された事件で、函館中央署は20日、指定暴力団山口組誠友会系組長、小池広明容疑者(41)=函館市東山=を窃盗容疑で逮捕した。
新たに暴力団の組長が逮捕されています。
この組長、『山口組誠友会系』となっています。

▲誠友会Wiki
誠友会(せいゆうかい[要出典])は、北海道に本部を置く暴力団で、指定暴力団山口組の二次団体[1]。北海道内最大規模の暴力団[2]。 
三代目:船木一治 ― 1944年生。田村武志の片腕として長年活動。[7] 2001年12月に山口組の直参(二次団体首領)となった。
組員は同年の時点で1名の組長(親分)、7名の舎弟(弟分)、79名の若中(子分)から成る計87人。組長を除き、これら86名の舎弟と若中は直参(直系組長)と呼ばれ、それぞれが数十人から数千人の構成員を抱える組織の首領である。 
幹部 船木一治 三代目誠友会 北海道札幌市中央区
北海道電力からすれば、すれば暴力団関係への情報漏洩は、大失態でしょうね。
警察は暴力団、特に山口組の取り締まりに力をいれているわけですから。

当初情報よりも件数が大幅に拡大



 同署によると、小林被告らは09年4月〜今年5月、計39回にわたって警察などから照会のあった顧客の個人情報約1300件分を持ち出したという。中には小池容疑者や大幸被告の情報もあり、大幸被告は動機について「警察の捜査を免れるためだった」と供述しているという。【近藤卓資】
【当初報道】

2012年2月16日午後6時35分 警察の捜査照会記録が9件
   ↓
【その後の報道】
09年4月~今年5月、計39回 警察などから照会のあった顧客の個人情報約1300件分

恒常的に情報流出が行われていますね。北海道電力は、コンプライアンス上、事務処理の仕組みに問題があった可能性があるのではないでしょうか。加えて、警察『など』となっていますが、税務署か何かからあったのでしょうか?他に、何の情報漏洩をしたのか気になります。

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