日本の全原発は、ベントの際の、放射性物質除去フィルターがない。保安院が大量被曝を黙認。1992年に東電は安全対策を拒否。




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驚きました。
恥ずかしながら、知りませんでした。

福島原発、爆発の被害が拡大した一因として、多量の放射能があります。

東電が約3億円~5億円けちって、被害は拡大したようです。

【追記】
タイトルに以下を追加→1992年に東電は安全対策を拒否
IAEAの元事務次長インタを追加。




加圧水型炉ベント設置へ 再稼働にらみ電力各社


 東京電力福島第1原発事故で、原子炉格納容器の破損を防ぐために内部の蒸気を排出した「ベント」の設備について、福島第1原発と別の型の加圧水型軽水炉(PWR)を持つ関西電力など電力各社は6日、放射性物質の除去フィルターを付けた同様の設備を導入する方針を固めた。各社はこれまで、加圧水型炉には必要ないとしてきた。
7日に開かれる新たな原子力政策大綱の策定会議で、電気事業連合会の幹部が表明する方針。事故の影響で原発の再稼働が進まない中、電力業界が安全対策をさらに上乗せする姿勢を示すことで、地元の理解を得る狙いがあるとみられる。
2012/02/07 02:02   【共同通信】


これは、まずかったんじゃないのか?
過去に検討してへんの?
加圧水型炉だけ?


=====
 原発の緊急時に原子炉格納容器から蒸気を外部に放出する「ベント」について、経済産業省原子力安全・保安院が、蒸気から放射性物質を除去するフィルターの設置を義務付ける検討を始めたことが11日までの保安院への取材で分かった。

 
国内の沸騰水型原発ではベント配管にフィルターは付いておらず、東京電力福島第1原発事故では、放射性物質が広く拡散した。保安院は「深刻な事故を想定していなかったからで、問題だった」と認めた。高圧蒸気に耐えるフィルターは大掛かりでコストがかかり、技術的にも難しいが、東電は「必要性を検討する」(松本純一原子力・立地本部長代理)としている。

ベントは、冷却機能の喪失などで格納容器内の圧力が異常に上昇した際、容器が破損して大量の放射性物質が漏れるのを避けるため、中の蒸気を排出して圧力を下げる措置。東電によると、福島第1原発では蒸気を水に通す「ウエット」とそのまま放出する「ドライ」の2種類のベントを実施。ウエットベントでは蒸気がいったん圧力抑制プールの水をくぐり、放射性物質が水に溶けて低減されたとしている。

 しかし、水に溶けない物質や気体には効果が無く、小出裕章京都大原子炉実験所助教は「除去できるのはごく一部で、あまりに危険な対応。フィルター設置は国際常識だ」と指摘する。
(共同)





日本の全原発やないか!


スイスの原発にあるんじゃない?←ご指摘頂きました。
あった!

というより、東電が、約3億円~5億円けちってた




「東電の不作為は犯罪的」IAEA元事務次長一問一答 予備
2011.6.11 20:22



福島第1原発事故をめぐり産経新聞のインタビューに応じた国際原子力機関(IAEA)元事務次長でスイスの原子力工学専門家、ブルーノ・ペロード氏との一問一答は次の通り。
--福島第1原子力発電所事故で日本政府がIAEAに事故に関する調査報告書を提出したが
 「私は事故後の対応について日本政府や東電を批判するつもりはないが、両者が事故前に対策を取らなかったことは深刻だ。特に、東電の不作為はほとんど犯罪的だ」
--なぜ、そう思うのか
 「福島第1原発の米ゼネラル・エレクトリック(GE)製沸騰水型原子炉マーク1型は圧力容器と格納容器が近接しており、水素ガスが発生すれば圧力が急激に高まる危険性が1970年代から指摘されていた。福島で原発の建屋はクリスマスプレゼントの箱のように簡単に壊れたが、スイスでは90年代に格納容器も建屋も二重するなど水素ガス爆発防止策を強化した」
--東電はどうしたのか
 「当時、スイスで原発コンサルティング会社を経営していた私はこの作業にかかわっており、マーク1型を使用する日本にも役立つと考えた。1992年ごろ、東電を訪れ、(1)格納容器と建屋の強化(2)電源と水源の多様化(3)水素再結合器の設置(4)排気口へのフィルター設置-を提案した」
--対策費は
 「非常用の送電線は2千~3千ドル排気口のフィルターは放射性物質を水で吸着する仕組みで電源を必要とせず、放射性物質の拡散を100分の1に減らせる。今回の震災でも放射性物質の拡散を心配せずに建屋内の水素ガスを排出できたはずだ。費用は300万~500万ドルで済む」
--東電の対応は
「東電は巨大で、すべてを知っていると思い込んでいた。神様のように尊大に振舞った。東電が原子力安全規制当局に提出していた資料には不正が加えられていた。これは東電が招いた事故だ」
(ロンドン 木村正人)







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