大津市いじめ 教育委員会は加害者が自白するも調査を打ち切っていた

大津市いじめ 大津市教育委員会は加害者が自白するも調査を打ち切っていたことが判明しました。被害者のメールに返信したのも発覚。時系列に整理すると、大津市教育委員会と学校の不備が明らかです。誰が情報を止めたのでしょうか?

アンケート調査概要

▲大津市いじめ 市教育委員会が隠蔽したアンケート調査の内容が酷すぎる いじめを直接目撃の回答は全体の3割104件
自●から約1週間後の昨年10月17~19日にアンケート調査 
回答全体(336人)の約3割(104件)が直接目撃したと回答。伝聞も含めると、回答全体(336人)の約7割(227件)とほとんどが、目撃。

加害者 アンケート追跡調査でいじめを認めていた

男子生徒の写真の顔に、●亡後も、いじめをしたとされる生徒が穴を開けたり落書きをしたりしていた」 
アンケートの自由記述欄には「(男子生徒が)完全にいじめを受けていた」「(生徒が亡くなった原因に)いじめもすごく関わっているのではないか」など、いじめと自●の関連を指摘する回答もあった。 
アンケートで加害者として名前が出た生徒に事情を聴いたところ「校内で繰り返し●った」「ズボンをずらした」などについて事実関係を認めた。

報道

○大津市教育委員会が3週間で調査打ち切り

○蜂を食べさせられそうになる姿を生徒だけでなく、教諭も確認。

○生徒らが担任などに問題を訴えながら、教諭が「見て見ぬふりをしていた」とする複数の指摘があり。

○「『もう死ぬ』とメールして(加害者が)『死ねばいいや』と送り返していた」

伝聞を理由に加害者とされる同級生らに確認せず上記報道。加害者が認める

○警察『遺書もなく、犯罪事実の認定に困難な部分があった』←上記報道。加害者認める


毎日新聞 2012年07月08日 01時25分(最終更新 07月08日 09時07分)

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自●した問題で、複数の在校生がいじめと自●との関連性を指摘しながら、市教委が調査を約3週間で打ち切っていた。在校生の情報からは、生徒の自●前に学校側がいじめに気づく“シグナル”を見逃していた可能性も判明。真相究明や公表を巡る市教委の消極的対応が厳しい批判を浴びており、いじめ情報に慎重に向き合う姿勢が改めて問われている。【千葉紀和、加藤明子、村山豪】

 いじめは一見「仲良しグループ」とみられる中で起きた。自●した生徒と加害者とされる同級生らが、互いの家に泊まるなど急速に関係を深めたのは昨年7月ごろ。2学期が始まった9月以降、周囲は彼らの「変化」に気づいた。トイレでの●行が目撃され、自●した生徒は買ったばかりの眼鏡を「なくした」り、腹痛を訴えて学校を休んだりするようになった。

 昨秋の体育祭では鉢巻きで手足を縛られ、蜂を食べさせられそうになる姿が多くの生徒や教諭に確認されている。見ていた生徒は「可哀そう」と漏らし、「そんなことして楽しいんかよ。人の気持ちを知れ」と注意もしたという。約2週間後、男子生徒は自●した。

在校生アンケートには、自●した生徒らが担任などに問題を訴えながら、教諭が「見て見ぬふりをしていた」とする複数の指摘がある。また学校側は昨年9月、自●した生徒の家族から「息子の金遣いが荒い」と相談を2度受けていた。生徒は昨夏ごろ、口座から預金を数万円単位で引き出し始め、9月末までに12万円以上を下ろしていたという。

 アンケートでは、全体の6割弱にあたる無記名回答を学校側が追跡調査で活用しなかったことも発覚。特に「自●の練習をさせられていた」「『もう●ぬ』とメールして(加害者が)『死ねばいいや』と送り返していた」など、いじめと自●の関連を示唆する回答も、伝聞を理由に加害者とされる同級生らに確認せず、昨年11月には調査を打ち切っていた

 さまざまな形で出ていたとみられるSOSのサイン。だが市教委も学校も「いじめは認識できていなかった」と繰り返し、自●前にいじめ情報が生かされることはなかった。

 ◇「犯罪認定困難」警察の対応も壁
 いじめ行為に対する警察の対応も問われた。自●した生徒の父親は昨年10〜12月、滋賀県警大津署に被害届の提出を計3回試み、いずれも受理されなかった。福永正行副署長は取材で「遺書もなく、犯罪事実の認定に困難な部分があった」と理由を説明。伝聞を含むアンケート回答だけでは暴行などを立証するには証拠不十分と判断したとみられる。

 一方、損害賠償請求訴訟の遺族側代理人は「被害届は厳密に書かないといけないものではない。不明な点を捜査してほしいから被害届を出そうとしたのに、今回の件は『立件できる見込みがないから捜査できない』というようなもので本末転倒」と疑問視している。



隠ぺい工作が続いている 7月6日金曜日


関連まとめ





警察は、被害の認定が困難と言っていますが、加害者は既にアンケートの追跡調査で自白しています。少なくとも、暴行の事実を認めていたと言う事ですね。教育委員会と学校の不備が明らかとなりました。大津署の対応に注目すると共に、非常に理不尽な話であると思います。

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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

初めに昨年亡くなられた中学生の方のご冥福を心からお祈り申し上げます。
事件を起こした中学校の学校報、「やっぱり○中がすき」 2011年11月発行分7号には、
「いじめ」があったと、中学校の意見として、明確に書かれている。
以下はその内容の要約です。
・先月、生徒の転落事故があり、先生(が先)、生徒、保護者、地域の方々に衝撃を与えたこと。
・それに伴って「アンケート調査」を実施したこと。
・アンケート調査の結果、『残念ながら、これらの行為は・・・・・すなわち「いじめ」と判断される状況だと言わざるを得ません。』と、あります。
アンケートに書かれていた事柄は、「いじめ」ではなく「犯罪行為」そのものです。
教育現場は、決して治外法権の場ではありません。
いつから「いじめ」は無かったことになったのでしょうか。
誰が無かったことにしたのでしょうか。

匿名 さんのコメント...

県市職員の皆さん、教育委員会の皆さん、教職員の皆さんも、家庭では子ども、孫、兄弟、甥、姪を持つ人間として、自殺した子どもさん・そして親の無念を理解し、すべてを明らかにされてはいかがでしょうか。
何よりいじめられて(犯罪にあわれて)なくなった方がいるということは、いじめて(犯罪を犯して)いる子どもがいることです。
あなた方教師は、いじめた(犯罪を犯した)子どもたちに一生後ろめたい思いを背負わせたまま、これからの長い人生を送らせようと考えているのですか。卒業や転校してしまえば、自分自身には関係の無いこととして、これからの教員生活を何も無かったように過されるのでしょうか。

port さんのコメント...

>匿名さん
>教育現場は、決して治外法権の場ではありません。
いつから「いじめ」は無かったことになったのでしょうか。
誰が無かったことにしたのでしょうか。

この点、私も強く思います。
もっともっとオープンにしていくべきであると今回の件で強く思いました。それにしても、実体は酷いものでしたね。

port さんのコメント...

>匿名さん
>何よりいじめられて(犯罪にあわれて)なくなった方がいるということは、いじめて(犯罪を犯して)いる子どもがいることです。
あなた方教師は、いじめた(犯罪を犯した)子どもたちに一生後ろめたい思いを背負わせたまま、これからの長い人生を送らせようと考えているのですか。卒業や転校してしまえば、自分自身には関係の無いこととして、これからの教員生活を何も無かったように過されるのでしょうか。

既に、皇子山中学校から転出した教師10名のうち、一人は何事もなく授業をしていると情報がありました。逃げ得を許さず徹底して追及しましょう。

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